二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜  オリキャラ募集中 ( No.238 )
日時: 2011/12/30 21:43
名前: アビス (ID: dFf7cdwn)

60話〜雷炎の共闘〜




——————————カルディア大聖堂——————————

—ビビッ!—

教会で退治するのはラクサスとナツ。そこにある情報ボードに一言追加された。

『神鳴殿 機能停止』

それを見て目を疑うラクサス。

「言った通りだろう?エルザ達が神鳴殿を止めるって」

それに対し、ナツは信じていた様子でラクサスに言葉をかける。

「ギルドの仲間が言うことも信じれねぇ奴がどうやってマスターになるんだ!?ラクサス」

ナツの問いにラクサスは暫く黙りこんだ。だが、

「オオオオオオオオオオオオ!!!」

次の瞬間、ラクサスは雄たけびをあげた。それと同時にラクサスの体から
大量の魔力が雷となって迸った。

「支配だ・・・。そう、初めっからこの力に任せていればよかったのだ!!!
圧倒的なこの力こそが俺のアイデンティティーなのだからぁ!!!」

狂ったように喚くラクサス。ナツはラクサスから感じる魔力に歯を食いしばりながらも、
ラクサスへと向かって行った。

「だったら、そいつをへし折ってやれば諦めがつくんだなラクサス!!!火竜の鉄拳!!」

ナツの攻撃がラクサスの顔面にクリーンヒットする。
だが、ラクサスはまるで効いていないかのように笑みを浮かべた。

「まずは貴様からだ。くくく・・・・。かかってこいフェアリーテイル!!!!
俺が全てのみ込んでやる!!!!」

—ドギャァ!!!ズギャアアアアアア!!!!—

「ぐはぁああああ!!!」

電撃を諸に喰らうナツ。それでもラクサスは攻撃の手を緩めなかった。
吹き飛ぶナツに迫り強烈な打撃の連打。再び吹き飛ぶナツが体勢を取ろうとしている隙に
すかさず電撃を浴びせる。ラクサスの攻撃の前に立ちあがることもままならなくなってしまったナツ。

「鳴り響くは召雷の轟き。天より落ちて灰燼と化せ・・・」

「や・・やべぇ」

高まるラクサスの魔力に危険を感じるナツだが、体が思うように動かない。
それを見てラクサスは不気味な笑みを浮かべた。

「レイジングボルト!!!」

ラクサスから放たれた強烈な雷撃がナツへと襲った。
辺りは噴煙が舞い、晴れたそこにはナツの姿はどこにもなかった。

「フフ・・・フハハハハハハハハ!!!」

「・・・・っぶね〜〜〜。ギリギリセーフだ」

「!?」

勝ち誇ったように笑っていたラクサス。だが、その中に響く声に顔を向ける。

「仲間を消して喜ぶなんて、どうかしてるな」

「・・・・・カムイ」

「助けに来たぜ。ナツ」

ナツを抱たカムイ。ナツは一瞬安堵の笑みを浮かべるが、カムイの傷を見て顔色を変えた。

「お前・・・・その傷どうしたんだよ!?」

「・・・・・そこら辺の事情は後だ。取りあえず先にラクサスを止めるぞ」

そう言って太刀を構えるカムイだが、それにナツが反対した。

「冗談じゃねぇ!!ラクサスは俺が倒すんだ!!てっぺんとるチャンスなんだ!邪魔すんなぁ!」

「・・・・・・・俺はラクサスがどんな奴か知らねぇけど、
あれ、お前の知ってるラクサスか?」

そう言われてラクサスを見るナツ。ラクサスはと言うと

「消えろ消えろぉ!!!俺の前に立つ者は全て消えるがいいっ!!!
ハハハ・・・・。消えろ・・・・消えろぉ・・」

既に正気を保っている様子も無く、ただ目の前にいる者を倒すことしか考えていないようだった。

「てっぺん取るのは後ででも出来るだろう?今回は我慢して俺と協力しろ」

「分かったよ。そんじゃあ、行くぞ!!」

「ああ!」

二人でラクサスに向かっていく。二人相手でも全く物怖じしないラクサス。
電撃でラクサスはナツを吹き飛ばし、カムイと激突させる。

「くっ!・・・・・・ナツ、ブレスだ!!」

「!!・・・・・火竜の咆哮!!!」

「雷光灼火!!」

ナツの炎とカムイの熱が混ざり合う。それにラクサスは電撃を放ち相殺させる。

「雷太刀・・・・・」

「!!」

立ち昇る砂埃の中、カムイはラクサスの真下に移動していた。
流石にラクサスもこれには反応が遅れた。

「昇龍(しょうろう)!!!」

太刀を振り上げ、ラクサスを弾き飛ばす。さらにそれを追うように電撃が昇りラクサスに直撃する。

「火竜の・・・・・・・」

それを見てナツは壁をかけのぼった。そしてそのままラクサスのところまでジャンプし、両手を合わせた。

「煌炎!!!」

ナツの攻撃もクリーンヒットし、地面に落下するラクサス。それを見て二人を顔を合わせると

「火竜の・・・・・」
「・・・・・」

二人で技を出す構えをする。そして

「咆哮!!!!」
「虎降雷!!!」

—ドゴーーーーーン!!!!—

二つの技がぶつかり大爆発を起こすカルディア大聖堂。やりすぎのようだが、そこまでやらなくては
ラクサスは止まらないと二人は分かっていた。だが、

「二人合わせてこの程度とは呆れる」

ラクサスはダメージを負った様子も無くそこに立っていた。

「おいおい。俺たちの攻撃を直撃で受けといて・・・・・」

カムイもナツも目を丸くしている。いくらカムイもナツも重傷だとしても、
二人の攻撃をあれだけ受けといて立っているラクサスが信じられないのだ。

「なに、そいつは簡単なことさ。特別に見せてやろう」

「!!・・・・・まさか」

ラクサスの魔力が変化していった。その感じにカムイも、ナツも、覚えがあった。
だからこそ、体の底から震えが込み上げてきた。

「『雷竜』の・・・」

ラクサスはそう言って大きく息を吸った。ナツはその言葉に確信してしまった。

「お前も滅竜魔導士だったのか!!?ラクサス!!!」

「咆哮!!!」

—ビガガガガガァァァァン!!!!!—