二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 19話更新 ( No.30 )
- 日時: 2011/08/11 20:58
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
5話〜不法侵入はいけません〜
「よ〜、ナツ。また派手にやったな。
今度は火山を大爆発させたらしいじゃねえか」
任務を終え帰ってきたカムイたちを迎える仲間たち。
「俺だけじゃねえぞ。カムイもいっしょだ」
そういって、カムイに指を指す。
「最初やった時はあんな風になんなかったぞ。ナツが大部分悪い。さてと・・・」
カムイは荷物を背負いなおすと、ギルドを出ようとした。
「おい。どこいくんだよ?」
ナツが引き止める。
「決まってんだろ。自分の家だよ」
「つれねーな。俺らとチーム組もうぜ」
「チーム?」
カムイが尋ねる。
「あい。一人じゃ難しい任務も数人一組でいくことで依頼をこなす確立をあげるの」
ハッピーの言葉にかカムイは少し考えたが
「悪いけど、しばらくは俺一人でやってみたいんだ」
カムイは断った。ナツは完全には納得した顔ではなかったが
「お前がそう決めたんなら、しょうがねえな」
「悪いな、じゃあな」
カムイは手を振って、その場を後にした。
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「あ〜あ。カムイがチームに入ってくれたら大助かりだったんだけどな」
ルーシィがギルドからの帰り道にいった。
「そうすれば、もっと簡単に任務をこなせるのに。ね、プルー」
「プ〜ン」
そう言って下を見る。足元には白い体に黄色い鼻をした『子犬座の星霊・ニコラ』、
通称『プルー』がいた。
それからしばらくして、ルーシィは自分の家の前まで来た。
「さてと、今日は早く寝てまた明日頑張るぞ!」
—ガチャ—
ルーシィが扉を開く。するとそこには
「よお」
カムイが椅子に座っていった。
「なんでいんのよ、この犯罪者〜〜!!」
ルーシィの鉄拳がカムイの顔面に入る。
「おい、勘違いするな。俺は、ミラにルーシィの家を聞いて、ちゃんとドアから入ったぜ」
カムイが鼻をおさえながら言った。
「私がいない時に勝手に入るのは、不法侵入よ!犯罪よ!」
「そこまで言われると傷つくな」
カムイが心外だと言わんばかりの顔で言う。
「傷付いてるのはあたしの方よ!
ってこのセリフ、この前ナツが勝手に入ってきたときに言った気が・・・」
「戸締りはしっかりしないと駄目だぞ」
「〜〜〜〜〜」
もうルーシィは反抗する気も失せてしまった。
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「それで、何しにきたのよ?」
テーブルを挟んでルーシィが言った。カムイが座る椅子の前には紅茶が用意されていた。
「特に何も。どんな部屋に住んでんのかなって思ってさ。いい部屋だな。
チーも落ち着いてるし」
カムイがそう言って、窓辺を見る。そこにはチーが窓から入る日を浴びながら
スヤスヤ眠っていた。
「ねえ。チーとは何時から一緒にいるの?」
ルーシィが質問する。
「出会ったのは5歳くらいかな。森の中で見つけたんだ。・・・と一緒に」
カムイが紅茶をすすりながら言った。最後の部分は声が小さくて聞き取れなかった。
「え、何て言ったの最後?」
「んん、友人と一緒にって言ったんだよ」
「そう」
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「じゃあな、ルーシィ。また明日ギルドで」
「うん。また明日」
カムイは手を振って来るルーシィに手を上げて答え、帰っていった。