二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 19話更新 ( No.31 )
日時: 2011/08/11 21:03
名前: アビス (ID: dFf7cdwn)

6話〜定例会〜





「ファ〜ア。眠い」

カムイは目を擦りながら、ギルドに朝早く向かっていた。
理由はつい先ほど、眠っているカムイに一枚の手紙が届けられた。

『おはよう、カムイ。こんな朝早くから起こしてごめんなさい。
実はマスターがあなたに用があるそうなの。すぐに来てね』

と、ミラの声が流れてきた。

そういうことで、カムイはチーと一緒にギルドに着いて、扉を開けた。
中はまだ人はいなくて静かだった。

いつもが騒がしいだけに、逆に落ち着かなくなる。
カウンターの所には、マスターとミラが待っていた。

「おはよう、カムイ」

ミラが明るく言う。

「おはよう、ミラ。ところでじっちゃん、何のようだ?」

カムイがミラに挨拶をすると、マスターに向き言った。

「なに、おぬしを定例会に連れて行こうと思ってな」

「定例会?」

マスターの口から聞きなれない言葉が出た。

「簡単に言うと、地方のギルドマスターが集って定期報告をする会よ」

ミラが説明してくれた。

「おいおい、俺をそんな所に連れてっていいのかよ」

「大丈夫じゃよ。定期報告なんぞいっても、ほとんど飲み会のようなもんじゃわい。
それに、新人のお主を自慢したいからの」

マスターが笑いながら言った。

「じっちゃんのお付きなら、胸のでかいルーシィのほうがいいんじゃねえか。
そのほうが、じっちゃんも嬉しいだろ。それに俺の次に新米だろ」

と、カムイが冗談交じりに言った。

「ほほう。確かにあの胸が常にわしの前にあればのう、そりゃあもうのう。うひょひょ」

マスターが危ない顔でにやけている。すると、

「マスター」

ミラがいつにも増して、にこにこでこちらを見ている。顔とは裏腹に
確実に後ろから鬼が睨んでいる。・・・素で恐い

「ま・・まあの。今のは冗談でじゃ。まあとにかく今すぐ行くから用意しんしゃい」

マスターも冷や汗を垂らしながら、話しを戻した。

「あ・・ああ。そうするよ」

カムイも言葉を震わせながら言った。
チーにいたっては、カムイの服の中に隠れてしまっている。


——————————定例会会場—————————

定例会会場があるのは、クローバという町。大渓谷を列車で渡った先にある町だ。
マスターとカムイは中に入る。すでにかなりの人数の地方マスターたちがいた。

誰もがすごい魔力を持っているのは、カムイでもわかった。それでもどこか
家にいるような、安心した感じがした。

マスター・マカロフの言うとおり、定期報告した後はマスターたちの飲み会が始まった。

「聞いたわよ、どっかの権力者コテンパンにしちゃったとか」

ものすごい格好をした男(?)がマカロフに話しかけた。

「おーー!!新入りのルーシィじゃあ!!あいつはいいぞぉっ!!特に乳がいい!!」

マカロフはお酒で顔を赤め、笑っている。

「それに、どっかの火山を大爆発させて近隣の町に大迷惑をかけたとか」

「おお!!それはこいつじゃ。新入りのカムイじゃ」

そういってカムイに指をさす。
すると、さっきの男(?)が近づいてきた。思わず後退るカムイ。

「へ〜この子がそうなの。ふふ、かわいいわね」

「う、あんたは誰だ?」

ソニックが油汗をたらしながら言った。

「青い天馬(ブルーペガサス)のマスター。ボブじゃ。男じゃよ」

「よろしくね、カムイちゃん」

ぞぞぞぞ・・・・なぜか一気に鳥肌が立つカムイであった。
それからしばらくした後、今まで安心して寝ていたチーがさっと起き上がった。

「どうした、チー」

チーのせわしない様子に気づき、カムイが言う。
チーはカムイに何かを知らせるように鳴く。
それを聞いたカムイは会場を出ようとした。

「どこに行くんじゃ?」

マスター・マカロフが酔っ払っておぼつかない足で、こちらに向かってきた。

「ちょっと、そこらへん散歩してくるだけだから、じっちゃんはゆっくりしてな」

そう言って、カムイは会場を後にした。