二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 刹那の時間【焔】 コメント求む!! ( No.32 )
- 日時: 2010/05/14 14:15
- 名前: 風 (ID: 8qWxDU4Y)
- 参照:
天蘭様へ
確かに想像して笑いました^^
スタークさんグッジョブです!
スターク「てめぇに褒められると死にたくなるぜ」
台本書きしなくても良いのにねぇ……此処では長い間台本書きスタイルでやってるから…
今更,変えるのも如何な物かと迷ってるんですよ(苦笑
〜刹那の時間【焔】〜
第七節「全てが砕けていく様な感覚 Part1」
藍染の声は通る。
大きな声でなくても大きく広く聞こえる艶のある如何にも頭領と言った声だ。
其れが響く。
家臣である市丸ギンと東仙要の顔が少し厳しい面持ちへと変わる。
議題の内容は逼迫した物なのだろうとスタークは想像できた。
周りを見回し少し考えを纏めるような素振りを見せて藍染は話し始めた。
「先ずは彼女について詳しく話そう。彼女は見ての通りアランカルだ。
だが,君達の新たな同志と言う訳ではない。」
成体してスタークとヴァルギリアの瞳が交差する。
赤の射抜く様な瞳には好意より敵意の方が含まれている量が多い事を知る。
「分りますよ……直感で…ね。こんな強力な霊圧を持っているのに知らない奴だ。
余り,世間様と交流が無い俺でも仮面剥ぎ取っただけでこんな凄い霊圧になる奴の情報…
耳にしない筈が無い。
詰り,コイツは破面だが俺が存在し始めた時点の虚圏には存在していなかったって事だ」
藍染の言葉を頭の中で繰り返し自らの情報と照合しながらスタークは自分の見解を話す。
その答えを藍染は流石は頭脳明晰な男だと言う風情で聞く。
「流石の洞察力だね。その通り…彼女は君が虚圏に姿を現した頃には既に居なかった。
彼女は有る者と契約しその頃既に新たなる世界へと旅立っていたのだよ」
藍染の言葉に予想通りだと然程驚く様子も無くスタークは次の問いを問う。
「彼女の居る世界とはどの様な場所なのですか」
その問いに本人が答えた方が説得力が出るだろうとヴァルギリアが応える。
「人の残留思念を残したまま破壊された無生物たちの思いの墓場………」
____従世————
「何も無く退屈に見えるが私と契約者は其処で有る物を発見したんだ」
スタークは彼女の説明を唯,黙して聞いていた。
その発見した物とは何なのかと言う問いをしたかったが面倒なので止めた。
「興味無いのか…発見した物の正体」
不思議そうに問う彼女にスタークは言う。
「無いと言っちゃ嘘になるが……知る気はない。藍染様は知ってんだろ?」
「あぁ」
スタークの問いにヴァルギリアは首肯した。
其れを見てスタークはならば闘いのコマである自分等がそれ以上知る必要は無いと付け足した。
ヴァルギリアはそんな物なのかと言う風情の物寂しげな目で彼を見つめた。
頃合いを見計らい藍染が話し始める。
今後の死神の動向に対する推察,そして今後行われる作戦。
その指揮官をスタークとハリベルとする旨___彼女の仲間の存在とそれらを使った共同作戦。
幾つもの事を分り易く絡め合い淡々と然し,素晴らしい語り口調で述べていく。
「以上だ…出来るねスターク?」
「ふぅ……お安い御用ですよ藍染様」
藍染がスタークに最終確認の言葉を掛けスタークは其れに業務的に応える。
内心面倒なのだが其れを口に出すと更に面倒そうなので口には出さなかった。
そして,淡々とした中で会議は物の20分で終了した。
するとスタークはヴァルギリアの元へと歩み寄った。
「どうかしたか?」
ヴァルギリアが問う。
「アンタの実力をハッキリさせて貰いたい。そうしないと背中を預けるのも面倒だ」
スタークは面倒そうにぼやく。
だが,内心では戦いたいと言う心に溢れている。
スタークは戦うのが好きではない。強いのも好きではない。
寧ろ,強すぎるが故に仲間を失い弱さに憧れる心情を持っている。
然し,強い者とは否応無く戦いに愛されるのか……彼は本能的に闘いを楽しむ部分が有った。
そして,ヴァルギリア……彼女も其れは同じでスタークの申し出を断るはずは無かった。
ニヤリと口元に不敵な笑みを浮かべて刀の柄に手を当てる。
スタークは其れを承諾の証と見て自らも刀の柄に手を遣った。
その様を見て東仙は少し呆れ気味だが他の2人は面白い見世物が出来たと退屈凌ぎの様相だ。
目を細め楽しそうにゆったりとした態度の藍染にギンは問う。
「はてさて,どちらが勝つんやろうね?」
藍染は自らの見解を忌憚無く言う。
「十中八九,スタークが負けるだろうね。」
「何や藍染様自分の部下の事媚せぇへんの??」
また投げかけられる腹心の質問に藍染は言う。
「あぁ…スタークは頭脳・戦闘力に置いて十刃内でも確かな能力の高さを持ってはいるよ。
でも,単純にそれでも彼女には及ばない………」
「その様な強者……牙を向けられたら?」
「要が護ってくれるだろう?それにスタークを倒せる程とは言っても私には及ばない。」
「その通りですね」
東仙の問いに絶対の自信で藍染は応える。
それに東仙は賛美の表情を浮かべながら同意した。
藍染と東仙は四回・ギンは一回ヴァルギリアとは面会している。
それで,彼女の実力や性格はギンは兎も角藍染達は知っていた。
その今までの情報を照合すれば彼女以上に藍染の方が強い事は明白だった。
東仙は詰らない事を聞いたと少し反省顔だった。
その瞬間だった。
ガァン!!
遂に2人の刃は重なり澄んだ高い金属音が当り一面に響き渡る。
其れを合図に2人は刃を三回・四回と重ね合い
互いの剣術の程を確かめる様に間合を取りながら響転で斬り合いを始める。
ガゴォン___片方が強力な斬撃を放ち其れを片方が全力で止めるごとに
轟音が鳴り響き床が破壊され抉れる。
響転の速度はお互い破面最速レベルで並の破面否,下位十刃程度には見えもしない速度。
時折,風の刃が起こりギン達の方へと飛び火した。
「やれやれ,危険な闘いだ」
「危険やない闘いなんてありますん?」
軽く風の刃を回避しながら藍染が冗談半分に言う。
それに腹心のギンは楽しそうに冗談で併せる。
其れを生暖かい目で見つめながら東仙は思う。自分だけ2人と…
ギンは兎も角藍染様と温度差がある事が腹心として腹立たしいと……
バッ…
「やるなエスパーダ…」
—ヴォッ—ガキィン
「遣らないなアンタ……剣術の戦い方じゃ無いぜそりゃぁ」
相手の速度に慣れてきたスタークは彼女の太刀を頭を少し後ろに逸らすだけで回避し
第二撃を強靭なイエロである左腕で止めてみせる。
彼女は驚き賛嘆するがスタークは寧ろこんな物じゃないだろうと呆れ気味だ。
先ず,踏み込みの入れ方太刀筋の性質から剣での闘いがメインとは思えないのだ。
スタークは其れを指摘する。それに対して彼女は刀を握っていない左手で頭を抱えて笑い出す。
「どうした?」
訝しげにスタークは問う。
高い声が苦手なスタークとしては笑い声が腹立たしくて声が荒げる。
「いやぁ,こんなに直ぐにばれるとはな…やっぱりお前頭良いんだな?」
「そりゃ,どうも…で,アンタの本当の武器はどんな何だい?」
藍染との会議の間の真面目な彼女とは全く豹変している高い声で笑うヴァルギリアに面食らいながら
スタークは彼女の褒め言葉を素直に受け取り答えを要求する。
彼女は本当の力を直ぐに見せてくれた。刀の形が見る見る変化していく。
死神に近くとも死神とは違う破面の斬魄刀は通常,刀剣だけの形を変化させると言う事は出来ない。
普通の刀と違う形の刀を持つ物も多いがそれは
自らの戦闘スタイルを反映させ最初からその形だっただけの話だ。
彼女も其れは言える筈だ。
フッ___
『何だ?さっき,一瞬腕の動きを見失った』
刀に強い集中を向けていた…スタークの動体視力は十刃でも相当高い。
速度が高いのなら当然の事だが…それでも彼女の腕の振りを見失った。
と思うと……
彼女ノ剣は鞭ヘと変化シテ居た_____
是ならスタークも納得だった。
詰り彼女の刀は最初からそう言う造りだったのだ。
一定以上の速さで剣を振ると止め具が外れ節が現れ鞭となる。
故に発動するには必ず一度は高速で手を振らなければ成らないと読んだ。
「成程,鞭か…」
「変則的だぞ…」
ヒャッ…
楽しそうに笑いながら彼女は鞭を振った。
蛇のように動く鞭をスタークは先ず頭を右に逸らし回避する。
次に来る攻撃を上半身を折り曲げ大きめに回避する。然し,変則的な連続攻撃は止まらない。
次は足を狙って鞭が撓る。
ブォッ…
「ちっ!」
ガァン!!
舌打ちをしながら彼はノーモーションでそれにセロを放ち吹き飛ばした。
「ノーモーションでセロですって」
驚く彼女に向かい連続でスタークはセロを放つ。
彼女は其れを全て回避し空中に逃れ鞭を打つ。
スタークは其れを飛び退りかわし響転で彼女の後ろを取る。
「チェックメートだぜ姉ちゃん」
スッ…
容易く後ろを取られ腕を手で押さえられて刃を喉に突きつけられるヴァルギリアの姿が有った。
其れを見てギンは言う。
「あかんやん藍染様。あれ完全に負けやあらへん?予想外れてもうた♪」
「いや,通常の状態ならセロの達人であるスタークが一枚上手なのは予想通りさ…」
「そうだ市丸…本当のあの女の恐ろしさは解放状態からだ。」
自分より遥かに彼女と付き合いの多い2人が言うのだから嘘ではないのだろうと悟り,
ギンは何だか詰まらなそうな顔だった。一度で良いから藍染が予想を外し嘆く姿を彼は見たいのだ。
「はぁ?何が………アンタがこんなに強いって分ったなら是は始まりよ!」
バッ…
ヴァルギリアは思い切り体を揺すりスタークから逃れ色っぽい口調と仕草で言った。
スタークは刀剣解放が確かにまだ残っているがそれは自分も同じと思い侮る。
「確かにアンタは刀剣解放はしてないが刀剣解放のレベルも大体分ったぜ……もう良い」
「私の刀剣解放は普通じゃないのよね…」
ドッドッドッドッドッドッド…
スタークがもうどの程度の戦力か読めたから良いととめようとした瞬間彼女は解放した。
巨大な霊圧が天を貫く。
少し遊ぶ程度の筈が刀剣解放までされて面倒なことになったと
スタークはボヤキながらリリネットの名を呼ぶ。
リリネットとスタークは実は同じ魂で強く願えば何処に居ても声を伝える事が出来る。
藍染の言うスタークに渡した任務も実はこの特殊能力に起因する。
ドン!!!
スタークがリリネットを呼びリリネットが来る前に当然ながらヴァルギリアの解放は終了した。
「捻じ伏せろグランジルア(夜牙猪)」
猪と言う割にはスマートで女性らしい姿。
唯,背中から飛び出ている巨大な角上の紫の突起が不気味だった。
「ちょっ…待ち!落ち着いて!!ねっ(汗」
「何故…貴方もさっさとレスレクシオンすれば良い」
「出来るんならやってるって!!」
「面ろいのぉこの光景♪」
スタークが必死で刀剣解放もしていない自分を襲うなとヴァルギリアを宥める。
然し,ヴァルギリアはスタークがリリネットが居ないと刀剣解放出来ないこと等知らない。
故に,早くしろとまくし立てる。
その状況とスタークの三文芸人の様なリアクションにギンは微苦笑する。
「早く着やがれリリネット———————!!」
「あ〜ぁ,一番なのになさけなぁ…」
「其れが彼の面白い所さ♪」
挙句の果てには及び腰で後ろに逃げながら大声でリリネットの声をスタークは叫んでいた。
その無様を市丸は楽しそうに見て冷かし藍染はそんな彼を見ていて楽しいと揶揄した。
ズリズリ…
足を引き摺りながらへたれその物な風で逃げるスターク。其れを追うヴァルギリア。
「リリネット?女の名前……?この期に及んで…」
「いや,待て…話を聞こう……なっ!?俺,性質上ソイツ居ないと解放できないの(汗」
「________何?2人で一人とでも言うのか?稀有な事だな…」
彼の必死の叫びにヴァルギリアは瞠目して足を止めた。
その時だった。リリネットが思い切り扉を開けたのは…
ズゥン————ドゴォ!
「◎#/:‘@≠!$」
(言葉にならない叫び)
「すまん!遅れた!スターク!!」
「アレは痛いな…」
—ドサッ—
扉の近くまで追い込まれていたスタークはリリネットの開いた扉に見事に捲込まれ悶えていた。
それを見て何か思う所が有るのか東仙は同情するように呟いた。
「是…私?」
「っ————————————!!!」
頭を抱え蛇のように体をくねらせながら悶えるスタークを見てリリネットは私がやったのかと問う。
コクリ___
全員が頷く。東仙さえも…
余りに唐突だった故にイエロも発動していなかったスタークは痛みで悶え数分立ち復活する。
「ハァハァ………毎度強烈な登場の仕方だぜ畜生」
「ゴメン,ワザとじゃ無いって」
「さっさと刀剣解放しろ…ソイツだろう必要なのは」
2人して他愛無い会話を始める様に苛立ちヴァルギリアは手から伸びた刃を向ける。
スタークはそれに怯え「早くします!」と言って立ち上がった。
「準備は良いか?」
「うん」
「蹴散らせ」
リリネットの心の準備を数瞬待ちスタークはリリネットの頭に手を翳す。
そして,解放の台詞を口にする。
霊圧に空間が揺れ巨大な光が周りを包み込んだ。
ドッドッドッドッドッドッド___
群狼(ロス・ロボス)———————
ブワァ…
斬魄刀名を言うと同時に霊圧の嵐が消え左を眼帯で覆ったガンマンの様な姿のスタークが現れる。
「全く…天蓋の下では刀剣解放は駄目だってあれ程言ったのに…」
「仕方ないやん?せぇへんとスターク殺されそうやし」
藍染は自らの造ったルールが破られる様をまざまざと見て嘆息するが其れをギンが嗜める。
其れもそうだなと藍染は仕方ないという風情だ。
普通の隊長ならルールなど破っても
まぁ,所詮虚かで終るのだが真面目で人間的なスタークが破ったのが少し気に入らなかったらしい。
然し,最上位十刃級のヴァルギリアと見紛う事なき最上位十刃のスタークを,
本気の刀剣解放状態で此処で戦わせる訳にも行かずどうした物かと藍染は思案する。
数秒思案して藍染は提案に居たり言葉を発した。
「君達止まりたまえ」
その言葉に二人は動きを止める。
「此処で本気で暴れられたら私が困るのは分るね?」
「はい___」
「よし,良い子だ…然し,刀剣解放までして決着がつかないのは億劫だろう?
だから,私が解決策を用意した…心して聞いてくれ諸君」
スタークは普通にヴァルギリアは渋々頷く。
そして,藍染の提案が発表される。霊圧の強さで勝負しようと言う提案だ。
其れならば弱い破面達が気絶するなどと言う事は有っても直接の被害は無い。
ヴァルギリアは承諾するが
スタークはそもそも勝負事が長引きすぎて面倒になっていたので嫌々だった。
自分はいやでも相手が諦めないと終らないと悟り一応強い手抜きと気付かれない程度の霊圧を発する。
「あ〜ぁ,負けたぜ」
そう言ってスタークは疲れた様子で霊圧を止めて倒れこんだ。
勝負はアッサリとヴァルギリアの勝ちで終った。
最もスタークが手を抜いた事は藍染は判って居ただろうが…
実力も分った所だしと言いスタークは面倒そうに藍染の居る間から退陣した。
∞END∞
NEXT⇒第八節「全てが砕けていく様な感覚 Part2」
〜キャラクタ語り Part1〜
えっと,今日から始めますキャラクタ語りですvv
此処ではBLEACHの原作キャラについて僕の思いのたけと言うか何と言うかを語るです^^
毎回,1人から2人位語ってくですvvでぁでぁ…
今日,語るのは今回大活躍のスタークさんと主人公の一護ってことでスタート★
スタークについて.........
渋くて不真面目だけど頭良くて結構格好良いケドへたれてるそんなスタークさんが私は大好きです^^
あんなにあっさり遣られちゃったのが納得行かないんですよね……
京楽さんは確かに強そうですけどスタークだって一番な訳だし…彼始解ですよ!?
確かに浮竹さんやローズ・ラブと隊長級数人相手に互角の闘いしてたけど…何か釈然としない!
復活して欲しいキャラの一人です!!
一護について.........
僕ははっきり言って嫌いです。
主人公補正で何時も何時も勝っちゃってさ?
どうせ,藍染様も君が倒すんでしょう?大した因縁も無いくせにさ…
唯,ビジュアル的には格好良いし白崎さんは結構好きですvv
正直,もう一度仮面無しの状態で剣ちゃんや朽木隊長と遣り合ったら彼は勝てるのだろうか?
ちょっとした疑問ですね♪
以上,どうでも良いキャラクタ語りでした!!
〜えっと,今回は何時もと比べて進みが遅かったですが次回一気に進めたいと思いますvv
後,台本書きじゃなくしてみました!
読み辛いとか以前の方が良いとか有ったら宜しく^^
ではでは★