二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 刹那の時間【焔】 ( No.4 )
- 日時: 2010/01/21 15:47
- 名前: 秋空 (ID: Sua4a79.)
BLEACH
〜刹那の時間【焔】〜
第一節「夜霧」
夜霧が舞う………
その霧の中に1つの影がある。
人…なのだろうか?
男は疑問に思いながら話しかける。
妙な仮面をつけてはいるが人である気がした。
一般人「おい,あんた……どうしたんだ?」
ニタァ…???「あら,貴方私が見えるのね?」
グシャァ…
次の日...
男の死はニュースにより報道された。
良くある殺人事件と誰もが大して驚きもしなかった。
リポーター「なお,被害者は刃物により心臓を一月にされており即死だったと思われます。
今だ犯人のめどは立っておらず警察は周囲の人々への警戒を呼びかけております」
一護「………ルキア」
ルキア「あぁ,是の犯人は人間ではないな」
テレビの画面にも霊圧の残滓は映る。
無論,普通の人間には見えず死神や虚の様な特殊な存在,
或いはこの黒崎一護のような霊的感知力が特異に高い人物でなければありえない。
幸いにして今日は休日だ。
一護とルキアは食事を速く済ませてその現場へと行く事にした。
ルキア「ごちそうさまでした!」
遊子「おかわりいかがですかルキアさん?」
ルキア「ダイエット中だ!」
遊子「えぇ?ルキアちゃん充分痩せてるのに!?」
ルキア「遊子よ…見た目と本当の体重とは違う物だ!私の体重は実は五十も有ってな!」
遊子「えっ!!?50㎏あるの!!じゃ…じゃぁ,ダイエットしないとね!!」
ルキア『すまぬ…お前の様な純粋な子を騙すのは気が引けるのだが』
無論,ルキアが遊子に言った体重やダイエットの話はその場を切り抜けるための嘘である。
しかし,遊子は純粋ゆえか…否,ルキアが嘘吐きじゃないと信じてるゆえかそれを信じて
ルキアの口車に乗った。
それを見る一護の顔は多少汚いものを見るような目だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
事件の現場,その場騒然としていた。
今だ多くの警官がいてマスコミや野次馬の処理に負われていた。
現場の所々に点々と残る血痕が生々しい。
一護たちの姿は常人には見えていない。
見えると警察が厄介だと言う事で儀骸と肉体は浦原商店においてきたのだ。
一護「霊圧が強いな。霊圧の強さまでテレビ越しじゃ分らないからな」
ルキア「何だ?敵に物怖じか?」
一護「んなわけねぇだろ!!敵かどうかも分らねぇじゃねぇか!!」
ルキア「それもそうだな…」
バリン…ルキア・一護「!?」
ガシィ…一護「なっ!何だ!?くそ…月牙天衝」
ドガァ…一護『効いてねぇ!!』
バクン!!!
現場に辿り着いた一護たちの背後が突然砕けその奥に異空間が姿を見せる。
その異空間から突然現れた細長いゾンビの様な骨と皮だけの腕に一護たちは引き摺り込まれる。
一護は柄もない巨大な包丁の様な切魄刀斬月により月牙を発し応戦するが……
全く何の効果も無く月牙は破られた。
一体何なのだという猜疑心と恐怖を抱きながら2人は何も出来ず異世界へと取り込まれた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃,瀞霊廷では隊首会が開かれていた。
藍染達が虚圏に逃亡した事により3・5・9の格隊長達は空席になっている。
一番後ろの真ん中の椅子に総隊長たる重鎮山本元柳斎重国が座り
二番隊・四番隊・六番隊と言う具合に並んでいる。
会議が始まってもいないのに11番隊隊長である更木剣八と12番隊隊長である
涅マユリはもう自分の隊に戻りたそうだ。
この二人にとって会議など無意味……自らの気持ちを優先させたい者達なのだ。
京楽「剣八君も涅ももう少し我慢って物を覚えた方がいいんじゃないかな?」
剣八「うるせぇ……そもそも,藍染関係じゃなきゃ会議に来る気にもならねぇ」
京楽「まぁまぁ,何も言わなければ直ぐに終るさ」
ほとほと呆れて言葉も発せない日番谷の変わりに口達者な部類の春水が場を取り持つ。
納得は行かないようだが二人とも春水の言葉が正しいと悟り言葉をとめる。
山本「大儀であった春水」
京楽「大儀ってほどのことでもないでしょ?」
山本「ふむ,では本題に入ろう。数日前に死神代行黒崎一護及び朽木ルキアが行方不明になった。
最初は霊波障害か何かによる見逃しかと思われたがその様なことはないらしい。
完全に現世から存在を消えたという見方が大きい。そうだな…涅?」
マユリ「あぁ,そうだヨ!私の装置には何の欠陥も無かった!
となると残る理由は三つ…異空間に何らかの理由で引き摺りこまれたか,
誰かの力で霊圧を抑えられ拘束されているか…死んだかだ」
京楽「何で死んだと断定しないんだい?」
マユリ「死んだら此方のコンピュータに死亡情報が届くようになっているヨ…
つまりは最も早く死んだと言う結果は消えるという訳…」
ドッ…
浮竹「何だ!?」
砕蜂「くっ!!雀蜂!!!」
狛村「これは…東仙の閻魔蟋蟀と同じ!?皆声は聞こえるか!!
シーン…狛村「矢張り声も届かんのか…」
涅の言葉を遮る様に突然,空間が漆黒に満ちる。
まるで,狛村の友だった男
もとの九番隊隊長東仙要の卍解清虫終式閻魔蟋蟀の如く感覚を潰す能力だ。
皆が突然の事に驚き各々が行動をとる。
全く遮魂膜に引っ掛からず警備に掛からず隊長会議室まで来る存在………
そんな物が居るはずが無い…皆がその事に恐怖していた。
その闇の中で…そして,闇が消える。
パァン…山本「十四郎!春水!!狛村……砕蜂…朽木隊長……皆無事か!?」
ドドドドドドドド…日番谷「白哉と剣八と涅がいねぇ!」
京楽「あちゃぁ,参ったねぇ」
浮竹「人事ではないぞ…一瞬にして隊長格が3人!これで護廷の戦力は実質半減だ!」
その闇が解けた瞬間に3人の隊長格が消えていた。
マッドサイエンティストであり戸魂界の技術の象徴である涅マユリ…
戦闘狂であり奇抜な髪形をした巨漢更木剣八……
四大貴族が1つ朽木家の26代目当主朽木白哉……3人もの隊長が消えたのだ。
回りは騒然となる。今,藍染に襲われたりすれば戸魂界は一溜まりもない。
京楽「どうしたんだい,狛村君?」
狛村「さっきの力…ワシは全く同じ力を知って居るんだ」
京楽「……何だって!?
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ある空間...
そこは荒廃していて銀色の砂漠が続いていた。
しかし,虚圏とは違い何らか現世が壊滅したかのような雰囲気だった。
アメリカの自由の女神そっくりの像の上に座る女性が言う。
下には幾千の生物達がうごめいていた。
虚か死神かは分らない。
だから,今は生物と形容するしかない……彼女はそれらに命令するかのような語気で言う。
???「時は満ちた…計画を開始する!!」
ドン!
???達「わああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
その言葉と同時にそれらは奇声を上げた。
END
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