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*番外編*『文化祭』②


円堂「よし!!今日からは準備だ!!」

皆「おう!!!」

円堂「男子はテーブルやイスの準備、女子は飾り付けをしてくれ!!」

皆「はい!!」

愛梨「え、この部室でやるの??」

円堂「そんな訳ないだろー?校舎のどれかの教室を使うさ」

愛梨「そっか!…あれ、クラスではなにやるんだっけ…?」

円堂「…確かちょっとした劇だったんじゃないか?」

愛梨「ちょっとした…?」

円堂「童話だったと思う!!多分先生からは詳しく話されてないと思う!」

愛梨「ずいぶんあやふやなんだね…『思う』って」

愛菜「シンデレラじゃなかった?」

愛梨「あ、そうだ!!シンデレラだ!」

円堂「え…シンデレラってどういう話だっけ」

愛菜「…現在知られている中で最も古い記録の一つに、ギリシャの歴史家が紀元前一世紀に記録したロードピスの話があるんだけど…聞く?」

円堂「なんだかわかんないけど…どういう話なんだ?」

愛菜「エジプトのお屋敷に、美しい女奴隷ロードピスが住んでいて、主人は優しい人だったが多くの召使いに十分目が届かず、肌が白く外国人のロードピスは周りの女召使いからよくいじめられていたの。あるとき、ロードピスが上手に踊るのを見た主人はロードピスに美しいバラの飾りのついたサンダルをプレゼントしたの。他の女召使いたちは、ロードピスを嫉妬して…」

円堂「…もっと分かりやすく話してくれないか?」

愛梨「なんでそんなのわかるの…普通に童話であるじゃん!!ていうかロードピスって誰!!??」

愛菜「え?だからこれは知られてる中で最も古いシンデレラの主人公」

愛梨「…キャプテン、今度シンデレラの絵本買ってくるね」

円堂「あ…あぁ、サンキュ!!」

愛菜「台本見ればわかるんじゃないの…?」

愛梨「でも、一応買っといた方がいいんじゃないかな?」

愛菜「そうね。…とりあえずカフェの準備しましょうか」

愛梨「うん!」





愛梨「秋ちゃん!!ちょっとガムテープ取って!」

秋「はい!!」

愛梨「ありがとう!!」

夏未「…飾りのバラはいろいろな色を使った方がいいんじゃないかしら?」

愛菜「そうですよね。10色くらい作ります」

春奈「愛梨ちゃん!!文字は絵の具で書いていい??」

愛梨「うん!!春奈ちゃん字綺麗だから助かるー!!」

春奈「そんなことないよ!!」