二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マサラ学園×イナズマイレブン ( No.1 )
日時: 2009/10/16 20:57
名前: くろーばー (ID: I69Bg0jY)

第1話 奇跡なのか悪夢なのか


ユウリは寮を出て、校舎に向かっていた。
今日は快晴。おまけに7月の終わりだ。
日差しがかなり強い。

今日は団門制作委員会の打ち合わせだ。
ユウリはふと顔を上げると、
一人の男子の姿が見えた。

それは——。


「ユウヤおはよう!」

「おはよう。今日は部活?」

「じゃなくて、団門のほう。ユウヤは?」

「俺は部活。ポケモンフーズの調理実習で」


ユウリは暑さも忘れて笑った。
こうやってユウヤと喋っていると、
心が穏やかになるようだった。


昇降口で靴を履き替えようとしたときだ。
廊下の曲がり角からトゲピーが出てきた。
見たことの無い凶悪顔だ。

「あれ、トゲピー……だよね?」

ユウリが近づくと、そのトゲピーは
可愛らしい顔で笑った。

「チョキチョキプリ〜〜♪」

「可愛い〜!誰のポケモンなんだろう」

「ユウリ、なんかそのトゲピー、指振ってる」

「え?」



ユウリが気づいたときには、
トゲピーはいなかった。かわりに、周りを
知らない男子と、少数の女子が囲んでいた。

となりを見ると、ユウヤが目を瞑っているのが
わかった。

ユウリははっと起き上がると、辺りを見回した。
明らかに保健室ではない。バスの中だ。

「……ここはどこ?」


続く!