二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様【夢小説】 ( No.14 )
日時: 2009/11/02 18:11
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)

 【青春学園・桃城武】

「分っかんない・・・」
「何が?」(桃)
「すーがくの一次関数〜・・・」
「ハハッ授業中も分かんねェって顔してたもんな」(桃)
「うるさーい」

明日から中間テスト。
1日目から大っキライな数学。
勉強しても勉強しても、何1つ頭に入ってこないモンだから、苦労してる。

「数学なんか1番カンタンな教科じゃん」(桃)
「それは桃だけよ」
「んなことねーよ・・・あ、マムシも苦手っつてたけな」

マムシっていうのは、海堂のこと。

「でさー偶然見たアイツのテストが数学でよー、42点取ってやがってさ。ちなみに俺は98点(笑」

コイツ・・・
人の気も知らないで・・・

「・・・私35点だったけど?」
「え、マジで?! 悪い、悪い・・・」(桃)


まァ、桃は数学得意らしいから、こうやって放課後教室で教えてもらってる。

「で・・・どこが分かんねェんだ?」(桃)
「このページからァ・・・このページまで」

「・・・範囲全部じゃねェーかww」(桃)
「うん」

「たっくしょーがねェなァ・・・」(桃)

なんて・・・本当はね、分かんないトコロなんて少しだけなんだ。
だけどね、桃と、少しでも長く、一緒にいたいから・・・
テストが終わって、部活が始まったら、桃は忙しいから。

「聞いてんのか?葵?」(桃)
「え、あ、うん。聞いてる・・・」

「ここはさー式をパパッとだして、定規使ってグラフをビューンとひいて・・・」(桃)

コイツ・・・説明ヘタだな・・・

「分かったか?」(桃)
「分かるわけないじゃん」
「え」(桃)
「桃の説明、効果音多いんだもん」
「じゃァ、どうやって説明しろっていうんだよ」(桃)
「フツーに!フツーに言ってよ」
「フツーに言ってるだろ?!」(桃)
「あの説明のどこがフツーなの?!」

桃と話してるといつもこうなる。
口ゲンカになる。

好きなのに、素直になれない。

自分の勉強時間削って、私に教えてくれてるのに。
私のワガママ、聞いてくれてるのに。

頭では分かってても、口ではイヤミばっかり。


「どんだけバカなんだよ、お前」(桃)
「もうッ!タカさんに教えてもらえば良かった!」

あ・・・

「・・・分かったよ、悪かったな」(桃)

それだけ言って、教室から出て行こうとする桃。

優しい桃の冷たい目。
いつも、私がどんなにワガママ言っても、笑っていてくれたのに。
今のは・・・カンペキに怒ってた。

「ゴメン」追いかけてそう言えば良いのに、素直じゃない私は、それが出来ない。


桃はそのまま、帰ってしまった。



そのまま、1人ぼっちで帰った。

・・・ポストになにか入ってる。

「何だろう、これ・・・」

ルーズリーフに、一次関数のことがびっしり書いてある・・・

「これ・・・桃の字だ」

手紙が添えてあった。


『葵へ
 さっきは悪かった。
 これ、お前用に作ったプリント。
 帰るとき渡そうと思ってたんだけど、あんなふうになっちまったから・・・
 ゴメンな?
 確かに、俺、口で説明するのヘタだからな。

 明日、がんばろーな        桃城』


「ゴメン」って言葉、桃はこんなにカンタンに言えるんだね。
桃は悪くないのに・・・

「ゴメンね・・・桃・・・」

手紙を、そっと抱きしめた。
桃の優しさが伝わってくる。

謝ろう、明日。
「ゴメン」って素直に伝えよう。
あと・・・「大好き」も。     
         

                END



あとがき 
  先週、中間テストが終わりました・・・↓↓
  ボロボロですね、ハイ。
  テニプリの皆様に教えていただきたい!!
  桃ちゃんに数学教えて貰ったら絶対、成績落ちる気がする((笑
  時間があったら、他のキャラでテストシリーズにしたいですww