二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様【夢小説】 ( No.31 )
日時: 2009/11/07 13:44
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)

 【四天宝寺 白石蔵ノ介】「マネージャー」後編

「ん・・・」

ここは・・・保健室?
私、何で・・・

あ、そうか、コートの前で立っていられなくなって・・・
それから・・・それから、思い出せない。
だいたい、私はどうやって、ここまで来たんだ??

起きあがって、隣を見ると、蔵チャンがいた。

「・・・蔵チャン?」
 
何でここに蔵チャンがいるの?
もしかして、もしかして、蔵チャンが、ここまで運んでくれたのかな?

「ん・・・葵?」(白石)

「あ、起きた?蔵チャン」
「葵!! 大丈夫か?お前!!」(白石)

「え、あ、うん。 大丈夫・・・」

「ホンマか? ホンマに?」(白石)
「へーきだよ」

「そうか・・・」(白石)

蔵チャンはため息をついた。
ここまで取り乱した彼を見たのは初めてだ。
コートの中でも、“聖書”のようなテニスで冷静な蔵チャンが、取り乱している。

・・・蔵チャンを、こんなに心配させちゃんったんだ・・・

「心配かけて、ゴメン。それと・・・ここまで運んでくれたんでしょ? ありがとう」

「それはええんや。気にせんでええ」(白石)
「蔵チャン・・・」
「せやけどな」(白石)
「何?」

蔵チャンは、急にマジメな顔になった。

「もう、心配させんでくれ・・・」(白石)

蔵チャンは、小さな小さな、泣きそうな声で言った。
そして、私をそっと、でもしっかりと、抱きしめた。
まるで・・・宝物を、包むように。

「く、蔵チャンッ・・・」

私と蔵チャンの間に、もう、隙間なんてなくて、蔵チャンのぬくもりが、伝わってくる。
心臓が破裂しそうなくらい、ドキドキしている。
恥ずかしくて、照れくさい。
なのに、なんでだろうね、とっても安心する・・・

「なぁ、葵」(白石)
「・・・何?」

「マネージャー、大変かもしれへんし、今日みたいに倒れることもあるかもしれん」(白石)
「・・・」
「それでも、俺らの側にいてくれるか?」(白石)

「俺は、葵がマネージャーをしてくれてる四天宝寺中テニス部だから、頑張れるんや」(白石)
「蔵チャン・・・」

蔵チャンが、そんなふうに思ってくれているなんて思っても見なかった。
私が、マネージャーをしていることをそんなふうに思っていてくれてたんだ・・・

答えは、決まってる。

「当ッたり前じゃんv」

「葵・・・ありがとう」(白石)

“ありがとう”
私の・・・1番スキな言葉。

「スキやで」(白石)


心配かけて、ゴメンね。 蔵チャン。
明日からはまた、笑顔で四天宝寺中テニス部のマネージャーとして、みんなを、支えるから。
蔵チャンの彼女として、蔵チャンを支えるから。




あとがき 
  今回もまた、グダグダですいません((汗  
  白石部長、カッコよすぎですよねww(←ミーハーですみません;
  四天宝寺のマネージャーもやってみたいですv