二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様【夢小説】 ( No.35 )
- 日時: 2009/11/10 19:55
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
【氷帝 宍戸亮】「髪の毛」宍戸視点
「ゴメンッ」(葵)
涙を流しながら、葵は出て行ってしまった。
「葵ッ」(跡部)
跡部は大声で葵を呼んだが、振り返らずに、葵は走っていってしまった。
俺のせい・・・だよな。
部室にいるレギュラー達が、みんな俺の方を見た。
「宍戸ッ お前なァ!」(岳人)
「な、なんだよ・・・」(宍戸)
「ホンマ、空気の読めへんやっちゃ」(忍足)
「泣いちゃったじゃんッ 葵」(ジロー)
いっつも部室のソファで寝てるジローも、何故か今日は起きてやがる。
「っるせェな、お前らが慰めに行けばイイだろ!!」(宍戸)
俺はまた、意地を張って、心にもないコトを言ってしまう。
葵が部室に入ってきたときだって、髪の毛を切ったアイツが、誰より可愛いと思ったのに。
岳人に先超されて、みんなが葵を褒めて・・・
何となく、葵が遠い気がして。
嫉妬して。
このテニス部で、俺はアイツケンカ友達で、親友みたいな関係だったから
今更、素直にもなれなくて。
ホントは・・・今すぐにアイツを追いかけて、謝って、
“似合ってる”とか“可愛い”とか言いたいのに。
「宍戸」(跡部)
跡部がいつになく落ち着いた声で俺を呼んだ。
よく分かんねェけど、機嫌が悪いみてェだ。
「な、なんだよ」(宍戸)
「お前、分かってんだろ?」(跡部)
「はァ?」(宍戸)
「葵はなァ、お前のことが好きなんだぜ?」(跡部)
「わ、分かんねェよ、分かるわけねェだろッ そんなこと」(宍戸)
いきなり何言ってんだよ、跡部のヤロー。
ワケ分かんねェ。
「鈍感にも程があるぜ、宍戸。アイツはいつだって、お前のことを見ていたんだぞ?」(跡部)
跡部は、不機嫌そうなマジメ顔で続けた。
「お前だって、葵が好きなんだろ?」(跡部)
「な、何言ってんだよッ」(宍戸)
「バレバレなんだよ。 意地張っていないで、さっさと葵のトコロへ行ってこい!」(跡部)
何故かは分かんねェけど、跡部の言葉に、背中を押された俺は、葵のもとへと走った。
「ッチ」(跡部)
「・・・跡部、機嫌悪いな」(岳人)
「せやな」(忍足)
「やっぱさー 跡部も葵のこと好きなのかなー」(ジロー)
「そうかもですね」(長太郎)
「樺地、どう思う?」(岳人)
「ウスッ」(樺地)
「・・・それじゃ分かんねェよ」(岳人)
「なにコソコソ話してんだ? お前ら」(跡部)
今までで、1番怖い顔で、跡部はみんなを睨んだ。
「・・・葵ッ」(宍戸)
俺は、校舎裏で泣いている葵を見つけた。
「し、宍戸・・・」(葵)
葵は俺の姿を見ると、また逃げようとした。
やっぱ俺、嫌われたよな・・・
冷たいこと、言っちまったもんな・・・
葵を追いかけて、今の気持ちを伝えるのが、怖かった。
それに、恥ずかしい。
“意地張っていないで、さっさと葵のトコロへ行ってこい!”
・・・そうだよな、跡部。
意地張ってちゃ、ダメだよな・・・
俺は、追いかけて、葵の腕を掴んだ。
「葵ッ」(宍戸)
「宍戸・・・」(葵)
「さ、さっきは、悪かったよ・・・」(宍戸)
「え?」(葵)
「冷たいこと言って、悪かった。に、似合ってるよ、短いのも・・・ッ」(宍戸)
葵は、しばらく何も言わなかった。
しばらくの沈黙の後、
「・・・ありがとう」と小さな声で言った。
その後、「好き」と付け足した。
「え・・・?」(宍戸)
「・・・だからッ好きだッつってんの!」(葵)
思いがけない葵の言葉に、嬉しさと、照れくささと、先に言われた悔しさと・・・
いろんな気持ちが混ざって、返事が出来ない。
「宍戸は、友達としか思ってないかもだけどさッ 私は、好き・・・」(葵)
言葉にならなくて、俺は、葵を抱きしめた。
「し、宍戸ッ?!」(葵)
「友達じゃない! ・・・好きだ」(宍戸)
やっと、言えた。
「私、髪の毛切って良かったよ」(葵)
「はァ?」(宍戸)
「宍戸も短いモンね」(葵)
知ってる?
私が髪を伸ばしてたのって、宍戸も長かったカラなんだよ?
あとがき
大×100好きな宍戸さんですッ
髪の毛は長いときも短いときもかっこよすぎるwww
中1のときなんか可愛すぎですッ
今回のお話は・・・宍戸さんのプロフィールに“生意気そうでボーイッシュなコ”が好きと
書いてあったので・・・((笑
自分は全然当てはまらないんですけどね(涙