二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 新 モンスターハンター・バロル ( No.4 )
日時: 2009/11/26 16:07
名前: アビス (ID: 7.60N42J)

29話
   モンスター・オブ・コロシアム




町に着くとすぐにギルドに向かった。そこに着くと

「おかえり、サラ」

オーナーが笑顔で迎えてくれた。

「はい、ただいま」

サラも笑顔でいう、オーナーは少し不思議そうな顔で

「クエストは失敗したのに、随分嬉しそうだね?」

「そう、それなら言うことはないね」

オーナーはそこまで言うと、こちらに向いて

「君たちのもらった情報だが、どうも電波の状況が悪いらしく本部に送れないんだ。
すまないが、直接本部のある町に行ってもらえないかな?」

「本部のある町?」

ソニックが繰り返す。

「ってどこだ?」

「ここから南に行ったところ。今日出発すれば明日の昼には着くよ」

ミルナが答える。

「だったらとっとと行こうぜ」

そう言ってスタークはギルドを出ようとした。二人も続く。

ギルドにサラとオーナーが残った。サラは少し渋ったが決心した顔で
顔を上げる。

「オーナーさん、私」

「どうしたんだいサラ。彼らと一緒に旅に出るんだろう?」

オーナーが優しい目でいった。

「・・・はい!!」

サラは元気にそう言うと、3人の後を追った。


〜本部のある町〜

「へ〜。ここがそうか」

ソニックがあたりを見渡しながら言った。
ここは今までの町とは雰囲気が違った。

普通の家もあるがそれよりも何かの施設のような建物の方が多かった。
ハンターもいないこともないがほとんどは、ギルドナイトの衣装を身にまとった者や
明らかに強いオーラを発しているハンターぐらいしかいなかった。

他には研究者の格好をした人物もちらほら見かけ、一般人も
どこか落ち着きがなく、セレブな格好の人が多かった。

「ここにはギルドの本部以外にもたくさんあるな」

「ここはモンスターの研究も行われているからね。それよりもギルドに行きましょ」

3人はギルドに向かって歩き出した。・・・3人?

「ねえ、君。可愛いね。一人なの?」

「ち・・違います。私にはちゃんと仲間がいます」

「ふ〜ん。どこにいるんだい?」

サラは後ろを向くが誰もいない。

「はは、やっぱり迷子か。安心しなよ、俺がちゃんと仲間の元に連れてってやるからよ」

そう男がいい、サラの腕を取った。

「いやっ。結構です。離してください」

サラが抵抗する。でも男の力には敵わず振りほどけない。その時

—バシッ!—

男の手が吹き飛ぶ。近くにはスタークが立っていた。

「スターク」

「お前は少し離れるとこれかよ」

スタークはそう言って、ため息をつく。

「まあ、けどこの前よりはマシになっているな。相手に言い返してたし」

「お前がその子の仲間か?」

男が言った。

「そうだよ。厳密に言うと俺らだけどな」

「なるほど、分かったよ。じゃあな、可愛いお嬢ちゃん」

男はそういうと、去っていった。

「あいつ、相当できるな」

後から来たソニックが呟いた。

「ああ、少なくとも封印のハンターとして十分な力量を持ってるのは確かだな」

スタークが言った。

「ごめんなさい。迷惑かけちゃって」

サラが頭を下げて謝る。

「そう思うなら、もう少し自重しろ」

スタークが素っ気なく言って、ギルドのある方向に向かって歩き出した。


—ギルド本部—

「わかりました。今の情報が確かなことを確かめるべく調査隊を送らせます。
調査が終わるまでこの町に滞在していてください。
ちょうど今の時期はイベントが開催されますでしょう」

ギルドの情報管理室で説明すると、ギルドの女性がそういった。
4人が外に出た後、ソニックが

「イベントってなんだろうな?」

と、言った。

「さあ、私たちもこの街に来るのは初めてだから、一体どんなのなんだろう?」

ミルナがそういった時、近くで花火が上がった。その後放送が流れてきた。

【さあ!とうとうこの日がやって来ました!年に一度の「モンスター・オブ・コロシアム」
普段危険で見ることもできないモンスターが間近で見られる超迫力の世界が待っているぞ!!

誰でも入場無料。さあ興味がある方は見てって損はないよ〜】