二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜宇宙の記憶 ( No.19 )
- 日時: 2009/12/28 14:35
- 名前: ゆうちゃん (ID: 66DLVFTN)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14522
「決まったようね」
どこにいたのか、瞳子監督が言った。
「はい、大会にでます」
瞳子監督は髪をかきあげた。
綺麗な黒髪が揺れる。
「私達はまだまだ無名ながらも、宇宙学園との練習試合での話は噂になってるそうよ。それに、前までとは違って、一人一人が確実に力をつけてきているわ」
みんなは真剣だ。
監督はふっと笑った。
「みんなが知っての通り、このメンバーはサッカー部の中のほんの一部の選抜メンバーよ。全校生徒の中から、選ばれたものがここにいる」
皆は頷く。
この学園はサッカーのためにあるようなものなのだ。全校生徒がサッカー部に所属している。
チームとしてグラウンドで活躍できるのはここにいる、レギュラーと準レギュラーのみ。
他は、他の部活に所属して成績を出したりしながら、メンバーへのスカウトを待つのだ。
「風丸君がチームを抜けたり、試合での負傷者も何人か出ている……そこで」
監督は言葉を切り、全員の顔を見た。
皆がとても真剣なまなざしをしていた。
サッカーが大好きなのだ。
このメンバーは。
監督はこれから自分のいうことを考えて、少し胸の奥が痛むような感じもした。
「今日でこのチームを解散させます」
「!!??」
動揺が走った。
「なぜですか?!」
「最後まで聞きなさい」
監督は極めて平静を装った。
(それでも辛いのは自分かもしれない……)
そう思いながら。
「明日から校内選抜戦をします。その戦いで選ばれたものだけが、チームに入れる。ルールは簡単よ。四人一組でチームを組み、サッカーバトルを行う。勝てばよし。負ければチームへの階段をふみはずしたことになるわね。チームはこちらで決めたから、この紙をみておきなさい」
そう言って紙を差し出した。
みんなは話したこともないような人と組むことになっていたりした。
監督は最後に言った。
「これは私がこのチームの監督として、最後に言う言葉よ。『勝ちなさい。勝ってまた、このチームに戻ってきなさい!』そして……」
監督は全員にほほえんだ。
「『信じなさい。仲間と自分を。きっと必ず、頑張れる』……それだけよ。今日は解散。明日の戦いに備えて挨拶でもしてくるといいわ。」
部員達からは涙をすする声もきこえた。
今日でお別れだ。
みんな……
円堂は言った。
「ありがとうございました!きっと勝ってきます!!」