二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.108 )
日時: 2010/02/10 19:28
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: 桂が大っ好きなのに小説に出せない(泣) 別PCより


第37訓 〜嘘はいつかはバレるもの〜

「いつから気づいてたんだ?」

山南は毅然とした態度も取らず___ただ、笑っていた。
まるで、嘘がバレた子供のように。

「重原と試験をしていた時、覗き見してたんですけど、その時から分かってました」

「はっはっはァ、俺は隠し事は下手らしい。」

依然として笑顔を崩さない山南。一方の川島は、少しも笑っていなかった。

「__、場所を変えねぇか。ここじゃ話し辛い」

「そうですね」

川島の同意を得ると、山南はまた小部屋へと入って行く。



*  真選組屯所  山南の部屋


川島と山南は制服に着替え、胡坐をかいて座っている。

「で、さっきの質問だけどよ、この腕ァ確かに義手じゃねぇ。それに、地球人の腕でもねぇ。」

自然と山南の表情が硬くなる。

「なんでも人間の体に近い体の構造をした天人の腕だそうだ。種族とかは……なんだったかな子……子なんとかとかいうやつだ」

「サンナンさん、自分の体のことなんだからしっかり覚えといてくださいよ」

「いや、すまん……その時頭ン中真っ白だったから」

「頭も交換してもらったほうが良かったんじゃないですか?」

「あれ、何これ?何このシリアスモードぶち壊すようなグダグダな空気」

「シリアスなんて肩が痛くなるンですよ。あー、いだだだだ。なんか首も痛い」

「オイ話がどんどんそれてるぞ。明らかにそらしてるぞ。何お前?さっきまであんなに俺追い詰めてたのに何この様変わり」

「あ、だりぃだりぃ。で、まぁ話まとめるとサンナンさんの腕は結局誰かの奴なんですよね?」

「あ、そうだけど」

「じゃあこれからどうすンの?隠して生きていくのか?」

「当たり前だろ」

即答。

「隠し通す。バレたら……近藤さんやトシは分かってくれるとしても隊士達に説明するのがややこしい。
それにバレたらうえが黙っちゃいないだろうさ」

山南の表情が和らいだ。
笑っているわけではない。諦めた顔だ。瞳に力がない。

「でもここまで戻ってきた。なぜか。
簡単だ。ここにゃ俺を待ってる奴等がいる。
                    戻ってこれずにはいれんだろう?」

山南の表情がまた変わる。
いつもの山南だ。

「そうっすね……うっ」

川島はそういうと、口を押さえ込む。

「あ、どうした川ショー」

「やべぇぇぇぇぇ!!アルコールが切れるぅぅぅぅ!!死ぬう!!死んじゃうぅぅぅ!!助けてぇぇぇぇ!!」

突然ごろごろと暴れだす川島。
どうやら酔いが醒めたようだ。

「ッッおめーは雰囲気を壊す天才だな!!」

山南は“いつもの”ツッコミをいれる。

こうしていつもどおり時間はすぎてゆく_____