二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 うp完了! ( No.24 )
日時: 2010/01/05 13:54
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: フジパンじゃない藤崎パンだ!

。第11訓。

日本、江戸のどこかのアパートの一室で。

「それほんと?次郎」

「うん。ほんとほんと。」

次郎と呼ばれた男は頷きながらそう言った。

「えぇ〜!?壱色ちゃん真選組に寝返っちゃったのォ〜?どうしよう、魁くぅーん」

「……ほっといたら」

魁(かい)という少年は突き放すようにそういった。

「でもぉ!あの子結構強かったからぁ、……ぷう」

「……悔しいんだったら取り返すしかないよ。魅。」

「じゃあ行ってきまぁす!」

「ちょっと待ってください副党首。」

「なぁに、千代?」

魅(すだま)という少女は千代(ちよ)という女性を見る。

「重原は私の班に所属しています。私が連れ戻しますよ。」

「千代ぉ……」

「ほらっ行くわよ犬次郎!」

「ワン!って違うだろ!犬じゃねえよ俺は!」

「私による男はみんな犬よ。ほらっ散歩の時間ですよ〜」

「おまっ梅崎!喜ぶと思って言ってるんだと思うけど全然嬉しくねえから!むしろむかつく!いらっとくる!」

「あらそう、じゃあおいしい餌も持っていきましょうか?」

梅崎千代(うめざきちよ)はドッグフードをぷらぷらと見せびらかす。

「何その気遣い!?あのね、梅崎さん?俺は餌がないことにむかついてるんじゃないの!犬扱いされてることに対してむかついてんの!いらっときてんの!!」

「なによ、ノリ悪い」

「悪くて当たり前だ!犬扱いされて喜ぶやつは変態だけだ!」

「フン、意地っ張りが」

「張ってねぇよ。いくぞ、オ バ サ ン」

シュバッ、と梅崎が何か投げる。
それは次郎の頬をかすめ、壁に突き刺さる。

刺さったのは、包丁である。

次郎の血の気が一気に引く。

「オイ誰がおばさんだって?言ってみろや犬次郎」

「だ、だれもおばさんだなんて言ってないですよ、アハハ……」

「…………」

梅崎は次郎を睨み付ける。

「今回は許してあげる。でも次言ったときは地獄行きが決まるから気をつけることね」

にっこり笑い、梅崎は出て行った。

「次郎ぉ〜がんばれぇ〜」

魅は次郎をからかうように送り出した。


梅崎千代 (うめざきちよ)
彼女は千開党第4班の班長であり、『六強』の1人である。