二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.250 )
日時: 2010/03/25 19:41
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: iqzIP66W)
参照: みなさんただいま!!完全復活藤崎パンですb 新PCより

第63訓 〜暗殺者は笑わない〜

* 川島が見つかった路地裏

「な、!?」

暗殺者はそこに来ていた。
川島をどこかへ捨ててしまおうと、悩んだ末来てみたのだが、川島がいなくなっているのだ。

「うっそー!?まだ生きてたのッ!?それとも真選組に……」

___真選組に弔ってもらった、とか?

「あぁ〜あ、なるほどォ」

手のひらに拳をポン、とあてた。

「楽しくなってきたねぇ……でも最後に笑うのはこのアタシ♪」

それまで、暗殺者は笑わない。

「せいぜいのんびりしてろ、ゴミヤロー」

うーん、と、伸びをしながらトンでもなく黒いことを吐き出した暗殺者はその場を去った。
暗殺者の真っ黒いコートが風に揺れた。

* 5日前  どっか

「川島勝ィ?誰スか。女?」

「オメッ覚えてねーの?ホラ、壊滅事件で唯一生き残って、そのまんまトンズラしやがったヤローだよ」

暗殺者は男と話している。

「で?ソイツに何すればいいんですか」

そう暗殺者が問うと、男は怖い顔をして

「ソイツの居場所がやっと分かった。処分して来い」

と言った。
暗殺者は顔色ひとつ変えずに

「なんで?生き残りなら仲間にすりゃいいじゃん」

と言った。

「そいつは今真選組に居ンだぜ?腐ったモンだよ。」

「間者にしちゃうとか」

「だめだな。信用できねぇ。壊滅事件も昔の話だ。今じゃ完全に幕府の犬に成り下がってるに違いねぇだろうよ」

「救う隔てはナシだね」

「川島は団の再建に間接的にも邪魔になってくるだろう。何も知らないうちに処分するのが一番だ」

「ははァ。川島も驚くだろうねぇ。まさか
烏取団(からとりだん)が復活してるなんて知ったら」

「……そうだ、最後にチャンスをやろうじゃないか。澄良」

「あ、はい」

男に呼ばれ、澄良が返事を返した。

「最後に思い人に会ってくるといい。そこで別れを告げることだな。」

「じゃ、アタシも同行します」

「じゃあ、頼んだぞ
 ____岬乃宰伽」

「あいよ」

暗殺者___岬乃宰伽(みさきのすずか)___は気の抜けた返事をして部屋を出て行った。