二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.260 )
日時: 2010/03/27 08:56
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: iqzIP66W)
参照: 明けましてメリー最終回に桂が出ていないのが唯一の不満だww 新PCより

「俺が生きてると分かっちゃぁ、また来るかなって思ってよォ、昼見舞いに来たヤツ等とダミー作っといたンだよな。苦労した。」

「か、川島……勝……!」

川島は真っ白い着物を着ていた。手に、頭に、首に足にと、そこらじゅう包帯が巻かれていて、包帯人間のようだ。
包帯人間の隣には点滴の装置が付き添っている。チューブは包帯に潜り込んでいる。
一瞬動揺したが、岬乃はいいことに気がついた。

(コイツは大怪我を負ってる。てことは)
___今が暗殺の一番のチャンス!!

刀を1本抜き取り、川島に斬りかかった。

第66訓  〜病院ではお静かに。〜

ガキイィィン!

鈍い音が響き、岬乃の1撃は防がれた。

「同じヤローに2回も負けねぇよ。俺ァ」

川島の頬が上がった。
あの夜と違って、川島の頬は赤くなっていなかった。
刀越しに、川島の手の震えが伝わってくる。

(コイツ、ホンとに依存症だな……冷静を保ってるつもりか?ご苦労さん……)

「いいの?病院内ではお静かに。特に患者さんはねっ絶対安静が基本なんだよっ!!」

そう言い放って、もう1本の刀で川島を斬り付けにかかる。

が、

川島は寸前で回避し、岬乃の刀は空しく空を斬った。

「ところでよォ、おめーなんで俺を暗殺なんかしよーと考えたんだ?」

岬乃は1歩後退した。

「教える気はないね。ただ、裏切り者は死ぬべきってことさ。」

「……はァ。じゃあこりゃぁ懐かしいヤツ等と会ってるってことか?」

「半分正解だけど……半分間違いだね」

「……」

「お澄ちゃんと一緒に戻ってくりゃ良かったのにねぇ」

岬乃は川島を哀れむ様に笑った。

「知るか。どこでどう生きようとこっちの勝手だ。」

「そーですかそーですか。でもねぇ、オメーが勝手に生きてる裏で勝手に生きられねぇヤツ等が居るのを
忘れンじゃねーぞ」

怖い顔をして岬乃は言った。

「じゃあオメーも忘れンな。俺ァ今、警察だ」

にっ、と笑った。

その時、窓が開く音がした。