二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.266 )
日時: 2010/03/30 09:38
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: YUvrOkO5)
参照: 明けましてメリー最終回に桂が出ていないのが唯一の不満だww 新PCより

* 烏取団(からとりだん)事務所(63訓のどっかと同じ場所です)

バンッ

岬乃はやっとの思いで事務所の扉を開いた。

「誰か居るッ!?」

岬乃が叫ぶと奥の部屋から男が出てきた。

「居ると言っても俺だけだが」

男は40代前半と言ったところだろうか。がっちりとした体つきである。

「ヤツ等に刺された。救急箱持ってきて!」

「いや、多分救急箱ないな」

「じゃあ買ってきて!」

「買ってくる前に病院に行けば済む話だろうが」

「病院って……川島は病院に居るのよ」

「見つからなかったらいいだけだろ」

「アンタはいいね!マイペースで!」

「マイペースじゃない。他人のことが気にならないだけだ」

「それをマイペースって言うンだよ!お分かり!?」

「お分からない」

「もういーわオメー!病院行って来る」

「おう。くれぐれも川島に気づかれないようにな」

「あいつ不死身よ……」

第69訓 〜オッサンしか出てこない回なんて書きたくねェ。〜

そう吐き捨てて岬乃は事務所を出て行った。
それから5分後、今度は男が事務所の扉を開いた。

「あ、高田さんお帰りなさい」

「おう、市村。岬乃は?」

「刺されてたンで病院に行かせました。」

「刺されてたってコトは失敗したのか……」

高田と呼ばれた男は市村と同じぐらいの年のようだ。
だが高田は市村のようながっちりとした体格ではなく、いたって普通の体格である。

「そういえば」

そういって市村は後ろを見た。
ひとつ大きな事務用の机とその後ろにホワイトボードがある。
そしてそのホワイトボードの隣には金庫が置いてある。
鍵を差し込み、4桁のパスワードを打ち込むと開く仕組みになっているのだが、鍵もパスワードも分からない。
忘れているワケではない。
元々から知らないのだ。
鍵にはその4桁の数字が刻み込まれているという。

そしてその鍵を持っている人物は_____
かつての烏取団団長の川島力(かわしまちから)という故人が持っているとされている。