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高田と市村は川島力の遺体を捜し出し、体中を調べた。
が、鍵はなかった。
誰かに預けたかもしれないので川島力の関係のある者も調べた。
だがなかった。鍵はなかった。
高田たちは今も探し続けている。鍵の持ち主を。
もっとも、鍵をもっているものは死人だと高田たちは思っているのだが。

第70訓　　〜え?最近タイトルが悪口になってるって?気のせいだよ、気のせい。〜


＊　病院　10階2号室

「うわー、やべーなオイ景色はいいが高すぎだろコレ」

と、ぼやく川島。窓から身を乗り出してみる。
地面よりも屋上のほうが近い。

「なるべく窓から身を乗り出すのはやめよう。」

何度もうなずくとベッドに横たわった。

＿＿＿そーいやこの章の中盤あたりから女子コンビ（重原、山南）がぜんぜん出てねーな。
　　　今頃何してンのかねぇ。いや、それ以前に俺、酒はいつになったら飲めンだァ?ココ最近手の震えが止まンねぇんだけど
　　　あー酒酒酒!!酒持って来い!!じゃねーと俺爆発すンぞォ!!

「酒持って来い!!」

「えっ!」

川島がたまらず叫んだ時にちょうど扉が開き、ナースが入ってきた。

沈黙。
沈黙。
沈黙、沈黙。

「あ、あの、点滴取り替えるンで……」

「あ、ハイ……」

超気まずい10分が過ぎ、ナースは部屋を出て行った。帰り際に、「病院ではお酒禁止ですよ」といって出て行った。

川島の頬が久しぶりに赤くなった。といっても、恥からだが。