二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 ( No.281 )
- 日時: 2010/04/01 19:00
- 名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: uPcLZd7c)
- 参照: 明けましてメリー最終回に桂が出ていないのが唯一の不満だww 新PCより
部屋の中では山南がじっと窓から見える景色を睨んでいた。
「何してンスか」
「見張り!重原も早くー」
「は、ハァ……」
山南の隣で同じく窓から工場を見張る重原。
同じころ工場の中ではこんな会話がされていた
第73訓 〜性格なんてなァ、豹変するときだってあるよ。一回ぐらい〜
* 工場
「隈井さん、真選組が我々を見張っているようです。」
「ほォ、どこから手に入れたんじゃそんな情報」
「イエ、明らかにあそこの窓からこちらを見ている怪しい2人が居ますンで。」
「本当か?お主はすごいのう、わしには全然見えんわい」
「イヤ、双眼鏡使ったんで……で、その2人はどうします?」
「なァに、火でも放てば逃げていくだろう」
「かしこまりました」
そう言って男は出て行った。
* アパートの一室
「……サンナンさん、コレ奴が出てくるまでこのまんまですか」
「そーだな」
「飯とかどうすんですか」
「そーだな」
「聞いてます?」
「そーだな」
パァァン!
重原は勢い良く山南の頭に平手打ちした。
「そーだな」
「……なんか煙たいですね。ガス漏れ?」
「そーだな」
「……なんか暑くないですか」
「そーだな」
「私ちょっと見てきます」
そう言って重原はその場を去った。が、すぐに戻ってきた。
「ちょ、やばいです!火事です!ちょっとサンナンさん聞いてンですか!?」
「そーだな」
そう言ってるうちにも火は部屋をどんどん燃やして行く。
「とりあえず逃げますよ!」
そう言って無理やり山南の腕をつかんで外へ出た。
すると、異変に気づいたのか先ほどの女性が出てきた。
「大丈夫ー?なんか燃えてるけど」
「全然大丈夫じゃないです!!なんか消火器とかありますか!?」
「あるよ。ホレッ」
そう言って女性は軽々と消火器を放り投げた。
火はさほど大きくなかったので、消火器で消し止めることができた。
「ハァ〜……怖かった……」
「大丈夫?」
「ご、ご心配ありがとうございます……でもこの部屋どーしよ……」
「ま、大丈夫じゃない?ここの大家って美人に弱いだめ男がやってるから」
「あ、そうなんですか……」
「アタシが話つけとくわ。」
「すいません」
「イエイエ。困ったときはお互い様よ」
女性はにっと笑った。
「それじゃあ失礼します。サンナンさん行きま……ってアレ?」
気づくと山南は居なくなっていた。
「あの子サンナンって言うの?それだったらこのアパートの裏に行ったわよ」
「そうなんですか。ありがとうございます」
ペコリと一礼して重原はアパートの裏へ向かった。