二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.284 )
日時: 2010/04/01 19:00
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: uPcLZd7c)
参照: 明けましてメリー最終回に桂が出ていないのが唯一の不満だww 新PCより

「……なにやってンスか、サンナンさん……」

「何やってるって、見たまんま」

状況を説明しよう。山南はなぜか男をフルボッコにしている。
アパートの裏で。

「誰ですかソレ。」

「誰って放火犯(多分)」

「ちょっと待てオイなんか()の中に多分っていう単語が入ってンぞ」

「重原男がでてるよ」

「サンナンさんソレ本気で言ってるンですか」

「うん。」

「……」

第74訓  〜立場なんてなァ、変わるためにあるようなモンだよ〜


ソレを聞いた重原はすぐさま男に駆け寄り「大丈夫ですか?すいませんね、うちの総長が……」と男を慰めた。

「人の話聞いてた?(多分)放火犯だってソイツ」

「嘘付けェ!ただ単に八つ当たりしただけだろーがァ!!」

「嘘じゃないもん!ホンとだもん!」

「アンタこの章ずっとそのノリで乗り切る気なのか!?アイツか!?あのアルコール依存症(川島)が居なかったらアンタはこんな人なのか!!?」

「俺はいつだって依存症さ」

「聞いてない!全ッ然人の話聞いてない!アレ?何かいつもと立場逆じゃね!?おかしくね!?なんて私がツッコンでんの!?」


ボッ

「「!」」

近くでした火のつく音に2人は振り返った。そこには先ほどの男がライターを持ってこちらを睨んでいる。

「ごめんサンナンさん、アンタの言ってることは30%正しかった」

「何ソレ!?後の70%は!?嘘か!?あれ?あ、嘘だわコンチクショー!!」

いつの間にか立場逆転の2人。

「いいんですかこんなトコで火なんか振り回して。危ないですよ」

「危ないのはこの世の先だ!」

男はそう言ってライターを放り投げた。火はまだついている。

「危なッ……!!」

重原に向かってライターが飛んでくる。

「ッと」

山南はそのライターを左手で包み込むようにキャッチした。

「ホンとに危ねーことするモンだな兄ちゃん」

「サンナンさん大丈夫ですか!?火傷しますよ!」

「大丈夫大丈夫」

山南の左手は天人の手である。火をあまり通さない物質でできていることは前から知っていた。
ライターの火を消し、踏み潰す。

「重原ァ、俺だってなァ、やればできる子だァッ!」

山南は一瞬で抜刀し、男に斬りかかった。
重原も刀を抜こうとした。が、ない。持っていないのだ。刀を。
一方男も抜刀し、山南に対応する。

(加われない)

力になれない

無力

           何か                  ないの?

拳を握り締めた。
思いつく。
生身の人間が刀をもつ相手に向かっていくことは非常に危険だが、そんなのは気にならなかった。
後ろに回りこみ、すさまじい勢いで足技を繰り出す。


                                         _ッッ_

重原の中で、なにかが切れる音がした。