二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.296 )
日時: 2010/04/03 09:48
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: eU6pGfOj)
参照: 明けましてメリー最終回に桂が出ていないのが唯一の不満だww 新PCより

先手は山見だった。クナイが一斉に飛ばされ、山南はもちろん、重原にも何個かが刺さった。
ソレを見た山南は窓を割って外へ出た。山見も外へ出てくる。

「今貴様が死んだら、貴様の命は誰の代わりになるおだろうな?」

「オメーまだそんなモン信じてンのかよ気味悪ィ」

「気味悪くなどない。筋が通っている論だ」

「あっそ。じゃあ俺が死んだらせーぜーオメーの代わりにはなるンじゃねーの!」

第77訓  〜身内での対決って第3者からみると良く分からないことが多い〜

抜刀しなおして一気に斬りかかる。
が、山南も刀を持っていた。随分と年季の入った刀だ。その刀で山見は一撃を逃れた。

「その刀を使うなッ」

「コレは俺の刀だ。この刀を持っているから俺は山見姓を名乗っている」

「刀の柄を見せろ」

斬りあいながらの会話で、言葉も乱暴になってくる。山南は大剣を振り回しているのでスタミナの消耗が早い

「斬りあいで刀を相手に手渡すなど馬鹿げている」

そう言って山見は後退し、手裏剣とクナイを放った。
山南は上に飛び、山見の真上から大剣を振り下ろそうとした。
が、刀で防がれる。

「無駄にデカい刀だな。そんなモノを振り回しているからお前は小さいんだ」

「コレ振り回し始めたのは成長期終わってからだ!」

「成長期?俺からみたらお前はまだ14歳に見えるが。」

「うっせぇ!」

今度は山南が後退する。まだ始まったばかりなのに息が切れている。
もうすでに5km走った気分だった。
3回深呼吸して息を整えた。
そして斬りかかる。

「昔から変わっていないなお前は。息が切れると後退し、3回深呼吸してまた斬りかかってくる。何も成長していない。」

山南の1撃1撃を綺麗に交わしていく山見。
クナイを振り上げ、山南の大剣を持つ右手を狙って放つ。
見事にヒットし、山南の手から大剣が離れた。
その瞬間、一気に近づき、刀で切り刻んだ。

1分足らずのことだった。


「だからお前は小さいんだ」


その言葉が山南の耳に、鼓膜に、心臓に響いた。



もう、悔しくてたまらなかった。