二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 うp完了! ( No.32 )
日時: 2010/01/07 17:01
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: フジパンじゃない藤崎パンだ!

。第16訓★。

「……ハァ〜……」

豊中はぐったりしながらかぶき町を歩いていた。
たまたま立ち寄った万事屋で、そんなこんなでフルボッコにされ、豊中のかおはあざだらけになっていて、ところどころ出血している。

「なんでだよ……フラッと寄った店でなんでパシリにされなきゃいけないんだよ……」

金を巻き上げられたうえ、パシリにされて晩飯の買出し係にされた。
さらに、なぜか晩飯自体も豊中に押し付けられてしまい、肝心の万事屋の3人は“仕事”に行ってしまった。
今は買出しの帰りである。

「くそっふざけんな……どーしよっかな、もう帰りたくなってきた。つーか帰ろ……」

そう言って豊中はくるっと、方向転換し歩き出した。

「待つアルゥゥ!!」

突然の声に、豊中は驚いて辺りを見回す。
ゴツン!!と、後頭部にとんでもない激痛。

「っっでぇぇぇぇ!!」

「ゴルァ何やってるアルか!!そっちに万事屋なんてねぇよ!!」

そこに居るのは“仕事”に行っているはずの神楽だった。

「チャイナァ……俺は悪い人じゃねぇと言ったがやっぱり……」

「?」

豊中は神楽に袋を押しつけ、猛ダッシュしたBダッシュぐらいの速さで。

「やっぱり悪い人だァァァァッッ!!!じゃぁなっ!」

と言って走り去っていった。

が、

「待つアルゥゥゥ!!テメェふざけんじゃねぇぞ!!食い逃げか!!食い逃げだコノヤロー!!!」

神楽は豊中にすぐに追いつき、袋で殴る。

「グアッ!!!クソッ、俺はやることがあんだよ!!離せぇっっ!!」

「お前がやることは今日の晩飯作りアル!!」

「イヤだ!!テメーら俺を使うだけ使ってポイする気だろ!!だったら自分からポイされたるっつうの!!」

豊中の手をものすごい握力で引っ張る神楽に向かって何か投げつけた。

じゃがいもである。

今日たまたま買っていたのだ。
じゃがいもは神楽の顔すれすれをかすめ、窓ガラスを割った。

「……このくそがきィィ!!!」

神楽は負けじとじゃがいもとりんごを投げつける。
じゃがいもは回避したが、りんごは豊中の顔面にぶち当たった。

「しつこいんだよ!!かくなるうえは!!!」

豊中はみかんをすばやく向いて神楽に果汁を飛ばす。

「!!!イダァァァ!!沁みるぅぅぅ!!あ、待つアル!!クソガキャァァァ!!!」

「ガキじゃねぇ!!チャイナの方がよっぽどガキだ!!」

「ガキって言ったほうが……アレ?」

そう言われ、言い返そうとした神楽は辺りを見回した。



豊中はすでにいなかった。




「ガキは逃げ足が速いアル」

神楽は仕方なく袋を持って、その場を後にした。