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。第23訓。

「貴方が土方十四郎?」

梅崎の目線の先には土方がいる。
体中には切り傷が走っている。

「てめーが梅崎千代か」

「フフ、そうよ。はじめまして。」


そういって梅崎は短剣を取り出す。
土方も刀を構える。


「悪いけど、あんまり時間は掛けたくないのよ。壱色に用があるの。」

「重原はてめーの仲間か?」


「仲間も何も班の立派な一員よ。連れて帰らせてもらいましょうか」

「班……?」

「あら、あんまり話していないようね。」

「あ?なんのことだ?」

「千開党の内部よ。まぁ、知らなくて結構だけれど。」

「残念だが重原はもういねぇぞ。外へ逃がした」

「それじゃあ貴方には消えてもらいましょうか。元々こういうのは犬次郎に任せてたんだけど」

睨み合う。


＿＿＿瞬間



ダンッ


「ッ!?何だ!!?」

土方は音のしたほうを見る。


「やべーな、オイ」

「土方さん＿＿
　　　　　　　すいませんが


戻ってきちゃいました」

重原の頬が遠慮気にあがった