二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰】 ◆孤高ノ演舞ハ開演◇ 建て直し ( No.3 )
- 日時: 2009/12/27 15:55
- 名前: 屡稀 ◆Jm1.jcFZPA (ID: COldU63y)
- 参照: ———それは取り戻せるかさえ分からない............儚き蓮華......
第一夜 —過去は今に消えて—
ピピピ……チュンチュン。
此処は黒の教団。
とある一室の団室でこの物語の主人公—瑞夜はいた。
「朝…………か。」
黒髪のセミロングに冷たい印象を与える青目。
何処となく冷たそうなオーラ。
起きたばかりなのか髪の毛が少し跳ねていた。
「………………」
彼女は立ち上がり団服を取り出した。
服装はロングコートの団服にカジュアルっぽい黒いジーンズ。
(もう……“あの日”から5年目か…………)
日が立てばたつほど悲しみは深まるばかり……ならもう忘れてしまえ。
瑞夜はそう自分に言い聞かせ溜息を着いた。
廊下へと出るとすぐに声をかけられた。
「よぉ、瑞夜^^ この前の任務はどうだったさ♪」
「…………別に普通だ」
これも日常。
右隣の部屋に居るエクソシストでありブックマン時期後継者でもある—ラビ—
何故かは分からないが初めて教団に来た時から好かれていた。
「食堂行こうさ♪ アレンやユウとか居たさね♪」
「…………あぁ、良いが……」
気軽に尋ねるラビにふぅ、と溜息を着く瑞夜。
駄目だ、日常になってしまっては——————
もう、繰り返せはしない。
私は弱いのだから——————………………
食堂に着くと人が結構集まっていた。
あまり群れるのは好きではないが……
「あ、瑞夜、ラビおはようございます^^」
「おはよう、二人とも^^」
「おはよう…………」
「よっ、お二人さん」
ふとアレンとリナリー、そしてデビルとシーラに声をかけられた。
少し遠くに神田がいる。
何時も通り機嫌は悪そうだ。
「ユウ! そんな機嫌悪くしないでよ〜^^」
「……ッチ。何だよ…………」
そんな神田にアリスが声をかけていた。
結構ある日常風景(かもしれない
「よっ、ラビ! 瑞夜!!」
「おはようございます^^」
「どうも」
次に魅音と莉音、そしてノイ声をかけられた。
ノイは11歳だが、神田よりも無愛想だったりする(自分はどうなのかはスルーして
魅音と莉音は姉妹……なのだが性格が明らかに違う。
太陽と月、位が例えようだろう。
「ふぁぁぁ〜…………よぉ♪」
「おはよう^^」
突然後ろから声をかけられた。
…………あぁ、ラウ=ウェイと白光 銀河か。
ラウはいつも突然後ろにいたりととにかく神出鬼没である。
銀河は男なのだが…………少し……いや、かなり女っぽい面がある。
ラビはびっくりしたさぁ!!と驚いている。
つるっ!
「あ! みたらし団子が飛んだ!!」
アレンが手を滑らせてみたらし団子を飛ばした。
方向はアリスと神田がいる。
アリスはギリギリ避けたが神田は蕎麦に夢中!
べちょっ。
やや不快な音を立てみたらし団子が神田にぶつかった、
丁度かんざしの様な感じだ。
「テメェ! 何してくれやがる......馬鹿モヤシ!!」
「すいません……でもモヤシは関係ないですよね!!?」
喧嘩勃発。
瑞夜はふぅ、と溜息を着く。
ラビは少し呆れている表情だ。
これがある意味……一番の日常風景かもしれない。
「ユ、ユウ! 止めなって!!」
「アレンも止めろよ!」
アリスと魅音が止めにかかる。
それでも喧嘩は止まらない。
するとリーバーが此方へやって来た。
「お......其処にいる全員! 喧嘩止めて司令室に来い! 任務だ!!」
......そして二人が喧嘩を止めたのは言うまでも無い。
第一夜 終