二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】 ◆孤高ノ演舞ハ開演◇ 建て直し ( No.9 )
日時: 2009/12/27 16:01
名前: 屡稀 ◆Jm1.jcFZPA (ID: COldU63y)
参照: ———それは取り戻せるかさえ分からない............儚き蓮華......

第五夜 御神体の裏へ

「…………瑞夜さ?」
「……そうだな。」

ふと木を飛ぶ様に駆け抜ける二人の青年の姿があった。

正体はラビとラウだ。

「さっき光が見えたけど……まさかアクマ一掃したさ?」

「……ソカロ元帥の弟子って言う理由だけじゃ無いよな…………それなら」

ふと溜息をつく二人。

…………つくづく瑞夜って怖ぇさ。

ラビはふと顔を青くした。


——————そして。


「…………遅いぞ」

アクマを一掃した瑞夜が二人を迎えた。

青白い頬にはアクマの血が少し着いている。

…………やっぱり怖ぇさ。


二人は瑞夜に見えないように目配せをした。


「……この辺に御神体があるんさ??」

「アクマが近くに居た…………と考えてみると近くにありそうだ」


「……なら全員で探すか」


ラウの提案に瑞夜とラビは頷き三人で探すことになった。






「…………ん?」


瑞夜はふと足元にある不思議な残骸を手に取った。

機械の破片の様だ。

恐らくアクマの破片だろう、と瑞夜はその残骸を落とす。



すると、道の先にどんどんその残骸が落ちているのに瑞夜は気付いた。


「…………?」

ふと瑞夜はアクマの残骸を拾い、良く見てみた。

さっきの残骸より…………大きい?


そんな事を考えていると誰かが大声を出した


「瑞夜———ラウ———ちょっと来てくれさ!」

「…………どうした」

先に瑞夜が駆け寄るとラビは瑞夜と似たような残骸を持っていた。


いや、瑞夜の持っている残骸は形があまりないがラビの持っている残骸は形がある。
そして……額にはペンタクル。


間違いない…………アクマの破片だ。



「瑞夜が倒したアクマは切り裂かれているさ……でもこれは胸の真ん中が撃たれているさ」
「御神体の攻撃……だろうか…………」

良く見るとラビの持っているアクマの残骸は胸の部分が無かった。

何かに撃たれた感じの後だ。





「……そりゃあイノセンスみたいなモンで撃たれたんだな」


!!?

ふと後ろを見るとラウがいた。

……他の奴等に神出鬼没とは聞いていたが……

ラビの方は尻餅をついている。


するとラビがバタッと後ろに倒れた。


............?

「!!」

ふとラビが転げた所を見ると其処には…………



洞窟があった。


「ど、洞窟さ…………痛た……」

「この先に神体があるかもな。」

「…………あぁ」

三人頷くとイノセンスを持ちつつ中へと入る事にした。








この先に何があるとは。











何も知らずに。
第五夜 終