二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】 ◆孤高ノ演舞ハ開演◇ 建て直し終了!!! ( No.19 )
日時: 2009/12/27 16:12
名前: 屡稀 ◆Jm1.jcFZPA (ID: COldU63y)
参照: ———それは取り戻せるかさえ分からない............儚き蓮華......

第七夜 15番目______________?


——————アノ、ノア…………ココヘツレモドシテクダサイvv


ふざけるな。



戻ってたまるか。


戻る位なら—————————



全   テ   壊   シ   テ   シ   マ   エ   。




「はぁっ……はぁはぁ…………」


此処は洞窟の奥。


其処には1人の少年がいた。


白銀色の綺麗な髪に紅色と深緑色の瞳。


肌は白く、頬には濃い赤色血がべっとりと着いている。

そして手には壊れている何かの残骸を持っていた。



「戻ってたまるかよ…………馬鹿」

不敵にニヤッと少年は笑いふぅ、と息をつく。



しかし、後ろからの悪寒でそれは出来なかった。








「そうもいかないんだよ……〝キル〟……いや、大部分は〝ウェル〟だろうかね??」

「!? ...............き、貴様ぁっ!」

キル、と呼ばれた少年はバッと後ろに仰け反る。
その悪寒の正体は——————シェリル・キャメロットだ。


「まぁまぁ……可愛い弟よ…………君は〝あいつ〟の半分の記憶と意思を継いでいる、それでもこちらへ着けばきっと治るさ」

シェリルは笑う。

しかしそれは誰もがゾッとする様な妖しい笑いだった。


キルは動じず、スッと武器を出した。



「貴様の意見は何も聞かない…………僕は僕の意思で奴の意思と記憶を継いだ」

「何を言うんだい? ……君は確かにイノセンスの反応は無い、しかしそれは…………



〝ノア〟としてあるべき力なんだ」


「黙れッ…………貴様にどうこう言われる術は何も無い!!」

サッとキルはマントから銃を取り出す。

その銃は黒色に真ん中には白色の十字架が書かれていた。
弾を入れるとバッとシェリルの方へと向けた。

「拒絶反応は無いのは羨ましいね…………仕方ない、偵察ついでに君も戻そうか」

シェリルがそう言い放つとキルは殺意の宿った瞳でシェリルに向かって言った。


「…………ふざけるな……その口を塞いでやろう…………」




——————————————— 一方で。


「…………??」


ふと洞窟の奥近くに居た瑞夜は足を止める。


そして辺りを見回してみた。


「どうしたの…………お姉ちゃん」

「いや………………何でもない」


ラウディが瑞夜の顔を背伸びして見ようとする。

瑞夜はパッと横を向き首を振った。







「瑞夜——————っ! ラウディ——————っ! どうしたんさ———?」

「別に何でも無い…………」

少し離れているラビに溜息を着きつつ瑞夜は言った。


そしてまた歩き出す。










しかし、頭の中はさっきの不思議な感覚でいっぱいだった。






(何だ…………何かを警告するかの様な……



〝あの〟悪寒は…………)
第七夜 終