二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ ◆君と私の旅路◆ 1話うp ( No.10 )
- 日時: 2009/12/28 14:44
- 名前: 咲楽 ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: レッド視点
2.幻のポケモン
「じゃあまた明日」
「おう!」
夕方になり、オレ達は子供たちと別れて家に帰ろうとしていた。
しかし、オレは〝オーキド博士とその孫〟の事で少し考え込んでいた。
ホワイトも、オレの隣でその事を考えていた。
「わっぷ!」
「イテッ」
オレは黒ずくめの大きな人とぶつかり、その人はオレを睨みつけるように「気をつけろ小僧!」と怒ってきて、オレは少しビビった。
……あれ? あんな奴らこの町にいたっけ?
「あっ!」
オレはあの大きい人の腰を見て、モンスターボールを発見し、ポケモントレーナーだって分かった。
ソイツを追いかけようと、草むらを歩いていたが、黒ずくめの集団(?)が何やら話していたのに気づいて、木の影に隠れる。
「とにかくこのあたりに逃げこんだ事は間違いない!! なんとしてもさがしだすのだ! 幻のポケモンを!!」
……幻のポケモン? なんだそりゃ?
聞いたことねーな……。
「まださがしてない場所は西側の森か! 今夜はそこを徹底調査だ!!」
オレとホワイトは少し黙る。
「……いーいこときいちゃった」
「レッド?」
「その幻のポケモンとやら、このレッド様が先にイタダイちゃうもんね」
「え!? レ、レッド!?」
ホワイトはオレを止めようとしたが、なんとか説得し、ホワイトも納得した。
そしてオレ達は、西の森へ向かった。
西の森————。
オレとホワイトは大量のモンスターボールを持って西側の森へ来た。
「しめしめ、まだあいつらきてないぞ」
「お、重い……」
オレはイッヒッヒとおかしな笑い方をして、幻のポケモンちゃんはドコかな〜っとあたりを見回して探していた。
ホワイト……御免。
「ん? アレ……は、なんだあ!?」
オレは草むらから様子をうかがうと、同年代くらいの奴がいた。
夕方のあいつらの仲間か……?
「よし! 行けっ、ヒトカゲ!!」
「ポケモン! あいつ、ポケモントレーナーなのか!」
あいつが使っているポケモン……ヒトカゲがほのおを出し、もう1匹のポケモンはこうげきをかわしながら戦っていた。
「か、カッコイイ……」
「……!!」
ホワイトはヒトカゲを使っているトレーナーにそう呟いた。
くやしいかもしれないけど、あんな戦い方は、オレは今まで見たことがなかった。
……でも、あっちの光っている方はなんだ!? 今までで見たことがないぞ……?
……へへ、いいぞヒトカゲ! 行けっ、そこだっ!
気がつけば、オレはヒトカゲを応援していた。
しかし、そのトレーナーはヒトカゲを戻るよう指示をした。
「〜〜! え゛——!?」
オレは思わず声を出したが、トレーナーはヒトカゲをボールに収めた。
「ナニやってんだ! チャンスじゃねー!! 勝てそうなのになんでやめちまうんだよ——!!」
オレはヒトカゲのトレーナーにそう言うが、ソイツは無表情の上無反応。
いい加減ムカついて、オレはボールからニョロゾを出した。
ホワイトにも「カッコイイ」って言われたいしね!
あのポケモン、強そうだけどオレには手も足も出ないだろ!!
「〝みずでっぽう〟だ!」
オレはニョロゾに指示を出すが、光っているポケモンはそのみずでっぽうを跳ね返した。
ニョロゾはそのまま先頭不能に……。
そのまま光っているポケモンも逃げてしまった。
オレはニョロゾの元に駆け込む。するとヒトカゲのトレーナーが言った。
「お前……オレとあいつの戦いを見ていて、何も感じなかったのか? オレは2回の攻撃で力量(レベル)の差を見切った。だから勝負に手を引いたんだ」
「レッド……」
ホワイトはオレの心配をしてくれたけど、オレはヒトカゲノトレーナーの声しか耳に残らなかった。
「自分の実力以上に思い上がる奴は自滅する。覚えておいた方がいいぜ」
そのまま、そのトレーナーはどこかに去って行った。
「オ……オレが、負けた……?」