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次の日。


昨日の場所に行ってみたら

紙が置いてあっただけで、ルリィはいなかった。

紙には長文が書いてあった。



　ミオへ

　昨日はごめんなさい。
　
　私がミオにいろいろやってきた理由…
　私は親に捨てられたの。
　私は元々ジェネシスだったの。
　どうしようもなかった私を拾ってくれた
　吉良…お父様にはすごく感謝してる。
　
　だけどお日さま園で
　お父様が今のジェネシスの人に優しくしていて
　私には構ってくれなかった。
　本当の親も私と話そうとしてくれなかったから
　すごく悲しかった。

　お日さま園ではずっと一人ぼっちだった。
　だから私はジェネシスに来てから
　お父様に復讐しようと思った。
　今思えばこんなことバカらしいけど。

　ジェネシスでは誰も仲良くしてくれないし
　私もしなければいいと思った。
　だけど…クララに出会ったの。
　クララは優しくてこんな私にでも親しく接してくれた。
　
　だけどクララは私がお父様から
　『部屋から出るな』って言われたとき、
　かばおうともしてくれなかった。
　友達だって思ってたのは私だけだったんだな…
　って思って、いつしかクララを恨むようになってた。
　
　だからクララのことを大切に思う
　ミオも哀れなものだな…って思ってたのに
　クララはミオにも優しいから
　クララのことが大嫌いになってたの。

　私は嫉妬してたの。
　優しくて慕われるクララのことを。
　それでクララと仲が良いミオにあんなことしたの。
　本当にごめんなさい。
　謝って済まないことだと思うけど…
　土下座しろって言うならする。
　何でもするから、今回のことは許して。

　　　ルリィ



わかったよ…

ルリィはただ…

クララちゃんが好きなんだ。

クララちゃんのことを信じてたからこそ

こんなふうになっちゃったんだ。

この手紙である程度のルリィちゃんの気持ちはわかった。


だけど…もう一度話をしなきゃ。

そうじゃなきゃ気が済まない。