二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D.Gray-man】白銀ノ死神少女 ( No.2 )
日時: 2010/01/01 11:35
名前: 紅羽 (ID: OtoGoRwm)

【第二夜 孤独じゃないから】

───ヴェイユ村。

大きな屋敷の前に、肩につくくらいの金髪少女。
薄い赤の瞳に、Yシャツ、赤いネクタイとスカート。
顔は鬼のように、瞳はギラギラと輝いていた。
あだ名は「死神」。

理由?

それは白銀の鎌を持って、人を殺すから。

「・・・誰もこの家に入れるものか!」

フィン・ヴェイユは呟く。
この屋敷の中には、病弱な姉、ファナ・ヴェイユがいる。
その姉を守るために・・・私はこうしているのだ。

フィンとファナは、この村をつくったレンの娘。
だからこんな大きな屋敷に住んでいるのだ。

つい最近、この村は謎の大量殺人が起こった。
だんだん人が減っていく。父も母も、友達、村人も。
残ったのは、フィンとファナ。

だからフィンは、姉であるファナを死から守る。

「・・・フィン、もう入りなさいよ」
「お姉ちゃん・・・!駄目、まだいるもん」
「もう寒くなる頃よ。・・・ゲホゲホッ」
「ほら!お姉ちゃんこそ入るべきだよ」
「・・・あまり遅くまで外にいたら、駄目よ」

ファナは優しく笑うと、屋敷の中に入っていった。