プロローグ漆黒に染まる海。深紅色に染まる自分。穢れてゆく心。哀しむ暇も無く。また汚れてゆく心。そんな穢れた私には。太陽など果てしなく眩しくて。向日葵の様に輝くあの男は。私には手に届かぬ存在で。唯一私の傍に居てくれて。いつもいつも不器用ながらに見守ってくれた。タンポポの様なアイツは。唯一私の近くに居てくれた……