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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【絆のカケラ】〜D.Gray‐man〜 ( No.24 )
- 日時: 2010/03/14 20:07
- 名前: 由宇 ◆xFy/V8wehE (ID: cMvwpEUp)
#12
____それは突然だった
ガシャン______
優奈の手から、チェーンソーが滑り落ちた。
大きな音を立てながら床に落ち、それでもなお動いている。
「・・・、ぅ・・ぅぁ・・」
苦しそうなうめき声が優奈の口から聞こえた。
その場に座り込んで、両手で顔を覆って下を向いている。
「・・・優奈?」
「!!…こっ・・・・来ないで!!!」
優奈は、チェーンソーを両手で持ち、一歩後ろへ下がる。
その手は震えていた。
「き・・来たら、コイツで怪我させてやる!!!」
さっきの様な落ち着いた雰囲気はなく、恐怖に満ちているようだった。
「・・・もしかして、注射嫌いな人?」
「・・・、来ないで!!!」
「1回チクッとするだけだから」
「・・・来ないでって言ってるでしょ・・・」
ラビはゆっくりと近づいていく。
優奈は距離をとるように、一歩下がる。
「チクっと、さ」
「・・・、ぅ・・・ぁ・・・う・・うあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
優奈は狂ったように、ラビに突進してきた。
さっきとは違い、隙だらけだった。
「チクっとするだけさ」
チク_____
注射の音が聞こえた。
ドサリ_____
人の倒れる音が聞こえた。
♪
「班長!!室長を捕まえました!!!」
「おぉ、ご苦労」
「僕のコムリン・・・」
「アレン、ラビ、カノン、修復工事手伝ってくれ!!カノンは・・優奈を運んであげてくれよ」
「はーい」
__________いつもの日常が始まった。
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