二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *  吹雪 taim surip *(シリアス/ イナズマ) ( No.4 )
日時: 2010/01/08 19:21
名前: ネッパー好きすぎる人 (ID: .CNDwTgw)

* 一話 *
 
 
 
「雪、止まないな・・・」
 
 
アツヤが空を見ながら呟いた。
 
だけど僕等双子はいつも反対で。
 
 
 
「ね、アツヤ!雪降ってる!
 こんなに降ったのは久しぶりだね!」
 
僕はあきれるアツヤの隣ではしゃいでいた。
 
 
だってこんなに大雪が降ったのは本当に久しぶりで、
壮大で綺麗で・・・
 
 
 
「士郎はまだ子供だな」ってあきれるアツヤの話なんか
聞いていなかった。
  
 
 
「綺麗だな〜・・・ でも困ったな。
 こんな大雪じゃ交通手段が断たれたもんだ・・・」
 
 
「ちょっとぉ〜?
 お父さん大丈夫??」
 

 
困る両親。
そこでお父さんの目が光る。 
 
 
 
 
「しかたない・・・"最後の手段〟だ」
 
 
 
 
 
 
 
 * 
 
 
 
 
「で、結局車で移動なのね・・・」
 
はぁ、とお母さんが大きなため息をつく。
 
 
 
「大丈夫だ、僕は雪道運転は慣れているから。」
 
自信満々に言うお父さんの横顔を見て、
「いつもの事だから」でまぁ、いいか。そんな気持ちに
なっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
—その時。
 
 
 
 
 
「わっ」
 
 
ガタン、と大きく車体が上下に揺れた。
 
 
 
白い銀世界。
 
そこにだんだん影が帯びてくる。
 
 

 
 
 
「わぁあああああッ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そのとき頭を強く打ったらしく、 
悲鳴の声と共に士郎の意識は切れた。