二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *  吹雪 taim surip *(シリアス/ イナズマ) ( No.6 )
日時: 2010/01/08 19:45
名前: ネッパー好きすぎる人 (ID: .CNDwTgw)

* 二話 * 
 
 
 
気づいたら目が覚めた。
 
頭はよほど悪い所では無く、でも強く打っていただけに
頭がぐらぐらした。
 
 
 
 
「ぁ・・・ ァツ・・・ ャ・・・?」
 
 
 
声が出ない。
アツヤの声が聞こえない。
 
 
 
 
目の前に広がってたのは倒れたお父さんの車。
そして、好きな雪だった。
 
 
 
 
 
 
初めて起こった事が分かった。 
 
 
 
 
 
 
 
自分は運よく外に投げ出され、一命を取り留めた。 
だけど車内にいるアツヤたちは・・・
 
 
 
 
 
 
 
必死になって車の中を探した。
 
 
いつの間にかに雪のせいで手が赤く霜焼けしていた。
だけどそんな事にまで目は行かず。
 
 
 
 
その時、車の窓が見えた。
 
 
「アツヤ!」
 
 
 
 
力いっぱいドアを引っ張って、ドアごと取れた。
よほどもろくなってたらしい。
 
 
 
 
 
—アツヤのマフラーが見えた。 
 
 
 
「アツヤぁ〜!そこに居る?!」
 
返事は無かった。
でも、見つかった事が嬉しかった。
 
 
 
 
 
今 出してあげるからね
 
      アツヤ
 
 
 
 
 
でも雪を掘る度、だんだん雪は赤くなってく。
 
やっと、アツヤの肌を触れたと思ってたのに。 
 
 
 
 
 
「アツヤ・・・?何この冷たい液・・・」
 
ぬるっとアツヤの肌にすべる液があった。
 
 
 
 
 
 
( ま  さ  か  )
 
 
 
手を一回引き抜き手を確認してみた。
 
 
「〜〜〜〜————————!!」
 
 
 
 
声が出なかった。

あまりにもショックで。
 
 
 
自分が触ってたのはアツヤの血で、自分の手は
赤く染まっていた。
 
 
 
 
 
「お母さん・・・ お母さんは!?」
 
 
赤い手で必死に探した。
お父さんも。 
 
 
 
なのに。 
 
 
 
 
三人とも目をつむってて開けない。
 
  
 
「起きてよ、アツヤ」
 
「ねえ」
 
「ねえってば・・・」
 
 
「お母さんは?」
 
「お父さん・・・」 
 
 
 
 
気づけば三人掘り出してた。
 
残ったのは傷だらけの車。
 
 
 
 
恐怖が、 わいて来た。
 
 
 
 
「うぁあああああああッ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だんだん自分で意識が無くなってくのが分かった。
 
(これで僕も・・・)
 
 
 
そう思うと、体が楽になってきた。