二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ*:;;;:*足跡*:;;;:*予告UP ( No.126 )
日時: 2010/01/30 12:36
名前: くぅ ◆IzJizrmPNg (ID: eCrj8qey)

第9話[トキワの森]

 「レッドよ! そのポケモン図鑑に全てのポケモンのデータを書き入れるには……この近辺だけでは足りん。とりあえず、この町の北側にある〝トキワの森〟へ行ってみてはどうかの? 見たこともないポケモンにも出会えるはずじゃ」

オーキド博士はそう言い、レッドとホワイトにトキワの森へ行かせることをお勧めした。
そして何かを呟くと、「いや、なんでもない」といい、ハッハッハと大笑いをしていた。


 「さぁて、慌てて出てきたから、捕獲用のモンスターボール、あんまり持ってねぇが……」

レッドは腰につけているモンスターボールを出す。
続いてホワイトも、腰につけているモンスターボールを出す。

 「どんなポケモンが出てくるかわからないけど……頼むぞ、ニョロゾ、フシギダネ!!」
 「よし! 頼むよ、スズ!!」

レッドとホワイトは、モンスターボールの開閉スイッチを入れ、ポケモンを出した。

ちなみに、ホワイトはオニスズメの♀に、〝スズ〟と名付けた。

 「よっしゃあ! 行くか!!」
 「レッツ、ゴー!!」

二人はポケモンと一緒に、トキワの森へ足を踏み入れた。


トキワの森————。

森の中に、ヒトカゲを連れた一人のトレーナーがいた。
そして、小さい音でも草むらの音にすぐ耳を向け、反応する。

 「いけっ、ヒトカゲ!!」

ヒトカゲはしっぽから炎を出す。
その炎は、草むらに向かって放たれた。が……。

 (……チッ……モルフォンか……)

焼け焦げたモルフォンの近くに来たトレーナーは、何かを取り出し、確認した。

 「もう持ってるぜ」

ため息をつきながら、……赤い箱〝ポケモン図鑑〟を調べる。
それには既に、モルフォンは登録済みであった。

 (早く出てこい……)
 「あっれー? キミ、そんな所で何してんだぁ?」
 「……!」

そのトレーナーは、目を閉じて音を集中させようとしたが、突然、人がやってきた。
その人は、黒い髪、黒い目の、同年代くらいの少年だった。

 「誰だお前は?」
 「俺? 俺の名前は————」


 「待て——っ!」

レッドとホワイトは、トキワの森であるポケモンを探し回っていた。
レッド曰く〝青虫ヤロウ〟である。

 「お、あそこだな」

草むらの音が聞こえ、レッドはニョロゾに行かせ、攻撃させる。
「ギャピー」と泣き声が聞こえ、レッドは「やったかな?」と除く。

しかし、倒れていたのは、ニョロゾの方であった。

 「ニョロゾ!」
 「飼い主つきか……」

レッドはすぐニョロゾの所へ駆け込む。
すると、どこからか声が聞こえた。

近くには、ヒトカゲが居た。

 「野生ポケモンだけかと思って攻撃しちまったぜ。悪く思うなよ」

その先にいた人物は————。

 「こ、このヤロー!! よくも!」
 「おっと!!」

レッドはそのトレーナーに殴りかかろうとした。
が、レッドの左手を、右手で受け止め、余裕の表情を見せた。

 「お互い、森にポケモンを取りにきた身……ポケモン同市がぶつかり合っても、文句はないはずだぜ」

レッドは悔しそうにしながら左手に力を入れていた。
するとそのトレーナーと目が合い「あれ?」となる。
その近くにいたホワイトも、「んん?」と言う。

 「お前は……あの時の!」