二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ*:;;;:*足跡*:;;;:*キャラソンUP ( No.227 )
日時: 2010/02/02 16:52
名前: くぅ ◆IzJizrmPNg (ID: L6Qpujhg)

第13話[ポケモンセンター襲撃?]

一方その頃……。

 「そこでだ。俺とお前……、どっちが先にバッジを手に入れるか勝負しないか?」

この町のポケモンジムのリーダー、タケシの持っているジムバッジ〝グレーバッジ〟をかける勝負であった。
グレーバッジと言うのは、持っていると自分のポケモンの攻撃力を上げる力を秘めたバッジである。

グリーンは、それをどっちが先に手に入れるかをレッドに勝負を仕掛けていた。

 「まあ、そんな電気ネズミ1匹手なずけられないやつとは、勝負にならないかもしれないがな」
 「〜〜〜〜!! よーし、うけてたらあ! 後悔すんなよ!」
 「フフフ」

そう、レッドはこのニビシティに来て、イタズラ電気ねずみの〝ピカチュウ〟を捕獲していた。
しかし、そのピカチュウはレッドに懐かず、レッドが手なずけようとしていた所をグリーンが見て、そこから勝負につながったのであった。

 「ついでに言っといてやるか。タケシは岩ポケモン使いだ。その電気ねずみじゃいくら鍛えても役に立たないと思うぞ。せいぜい頑張るんだな」

グリーンはニヤニヤ笑うと、何かの紙を取り出し、ひらっと落とす。
するとどこかへと去って行った。

 「ちぇっ、やなやつだ」

レッドは少しムカッとすると、グリーンが置いて行った紙をちらっと見る。
〝ニビシティジム リーダー・タケシが受けてたつ!!〟と紙に書かれており、次の開放日は明日の12時。

 「おっと、そういえば……手持ちのポケモンは、みんなほとんどHP(ヒットポイント)が尽きてたっけ。明日朝一番にポケモンセンターに行って、勝負の前に弱ったモンスターの体力を完全回復させとかなきゃな」

レッドはモンスターボールを見つめながらそう呟いた。


その頃、ニビシティポケモンセンター。

 「ありがとうございます」

ホワイトは、ジョーイさんから回復されたポケモンのモンスターボールを受け取る。

 「ありがとうございました」

そして隣の人もジョーイさんからモンスターボールを受け取っていた。
が、ホワイトは「どこかで聞いたことがあるような声だな...」と少し感じ、横を見ると……。

 (ぐ、グリーン!?)
 「……あ」

隣に居たのは、なんとグリーン。
更に目もあって、ホワイトは思わず目をそらす。

 「グリーン……?」
 「……お前、たしかレッドといた……」
 「ホワイトです」

グリーンはホワイトの名を忘れており、ホワイトはサラッと名前を言った。
名前を大声で言ったのに忘れていたグリーンを、少しだけ睨みつける。

 「……レッドは? 一緒じゃないのか」
 「レッドと私は途中で別行動して、今から探そうと」
 「……外、見てみろ」
 「え?」

グリーンは、ポケモンセンターにある大きな窓を指さす。
外は雲行きが怪しく、今にも雨が降りそうな天気。
雨雲で月が隠れていて、見えなく、外は真っ暗である。

 「……外に出るのはやめろ、ってこと?」
 「そういうことだ」

グリーンはコクンと頷くと、私はポケモンセンターで泊まる準備をした。
が、突然外から大きな爆破音が聞こえた。

 「な、何事!?」
 「……逃げるぞ!」

グリーンは冷静にそう言うと、突然ホワイトの腕を掴んで、ポケモンセンターから逃げた。
状況がいまいち分からないホワイトは「??」であった。

町外れの所まで逃げると、グリーンはパッとホワイトの手を離す。
突然離されたホワイトは、バランスがとれず、転んだ。

 「な、なんなのよ! いきなり腕つかんで……」
 「……お前は分からないが……分かりやすく言えば、ポケモンセンターに、何者かが襲撃した。何で攻撃したかはわからないが……」
 「しゅ、襲撃ぃ!?」

ホワイトは少し体に震えが走る。
しかし、その後のグリーンの詳しい説明で、ホワイトも納得した。

 「とりあえず、俺はどこか泊まる場所を探す」
 「え、どういう……」
 「お前はここで寝てろ」

グリーンは、ホワイトを一人にして、どこかに去って行った。

 「……こんな所に、寝ろってことぉ!?」

そこは、木々がたくさんの、まるで人が来ないような所で、何かが出そうな草原であった。