二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ*:;;;:*足跡*:;;;:*たくさんUP ( No.326 )
- 日時: 2010/02/06 20:54
- 名前: くぅ ◆IzJizrmPNg (ID: IjQjsni6)
第14話[ニビシティジム]
「ん……?」
ホワイトは草むらから起き上がる。
目の前に広がるのは、たくさんの木々。
木々に隠れて太陽が見えないが、その小さなすきまから、太陽の光は差し込んでいた。
「……ん? スズ、カチュ、どうしたの?」
腰についているボールの中で、スズとカチュはホワイトを呼ぶため、体を動かして揺らしていた。
ちなみに、あのトキワの森にいたピカチュウは、カチュと名付けた。
≪グリーンだっけ? あいつがたしかホワイトのバッグの中に手紙を入れてたよ!≫
「手紙?」
すぐにホワイトは自分の横に置いていたバッグのファスナーを開ける。
そしてその中には、白い1枚の紙が入っていた。
その紙を取り出すと、その紙を広げた。
「えーっと……」
手紙の内容は、こうだ。
『ホワイトへ
昨日は勝手に動いて悪かった。
本当は、その後ホワイトを迎えに行ったが、お前は熟睡していた。
レッドと旅をしているのは分かっている。
レッドは多分、明日の12時頃に〝ニビシティジム〟にいるはずだ。
なぜかといえば、俺とあいつはあるカケをしているからな。
グリーンより』
「カケ……?」
ホワイトは疑問にそう呟く。
行き先は分かったので、とりあえずその手紙を再びバッグにしまい、その場から立ち去った。
「……ふーん……」
ニビシティジム————。
「えーっと、今は……12時27分!!」
受付の所にある時計を確認する。
そしてBブロック会場に向かった。
「……あ!」
そこには、レッドがいた。
レッドは、ジムトレーナーと戦っている。
そして観客達が声援をしていた。
しかし、ホワイトはレッドのニョロゾとフシギダネを見て感じた。
「HPが尽きている……?」
フシギダネとニョロゾは、まるで立っているのも限界のようである。
その時には既にポケモンセンターが襲撃されていたので、レッドは、ポケモンを回復するのに間に合わなかったのである。
「いやあ、すごい少年だ。ほとんどの試合を最初の一撃のみで決めているぞ」
「2匹しかいないけど、スピードの早い水ポケモンと、パワーファイトの草ポケモンでバランスがいいな!」
「技の使い方も効果的だ!」
「おおっ! また勝ったぞ!!」
そんな声がざわめいていた。
しかし、一度でもまともな攻撃を喰らったらお終いだ。
そして……
「おおっ! また勝ったぞ!!」
「次はいよいよジムリーダータケシさんとの対戦だ!!」
レッドは次々と勝ち進み、次はジムリーダータケシとの対戦になった。
観客はワァァァと盛り上がり、レッドは少しだけ使えレ果てていた。
ジム裏口————。
「……よお、ピカチュウ」
レッドはピカチュウのモンスターボールを見つめていたが、ピカチュウはまるでよそ見。
「……ニョロゾとフシギダネはもう限界だ。今回だけでいいから……よろしく頼む!! なっ!」
ニョロゾとフシギダネはボールの中にいて、HPはもうわずかだった。
レッドは一生懸命ピカチュウを説得するが、ピカチュウは命令にしたがわない。
むしろ、プイッとそっぽをむいた。
そして、そのままジムリーダー戦が行われた。