二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ*:;;;:*足跡*:;;;:*第17話UP ( No.447 )
日時: 2010/02/11 15:30
名前: くぅ ◆IzJizrmPNg (ID: IjQjsni6)

第18話[ロケット団の謎]

 「そうだ! 博士なら、なんか知ってるかも……」
 「?」

レッドは少し考え込むと、3人で近くにあるポケモンセンターへ向かった。


ポケモンセンターで、レッドはパソコンを操作する。
すると、画面にオーキド博士が映った。

 ≪おお、レッド、ホワイト。久しぶりじゃのう≫
 「オーキド博士だよ。ポケットモンスターの世界的権威なんだ」
 「そうそう」
 ≪ウム。ポケモンとは、この世界に生息するモンスターで、その種類は百数重にものぼると言われとる。時にレッド、図鑑は完成に近付いとるかの?≫

オーキド博士は、実はホワイトに図鑑を持たせたのには、図鑑完成ではなく、ある理由で渡したため、捕獲はレッドに任せている。
レッドは図鑑を取り出し、パカッと開く。

早速、さっき入った新しいデータを見せた。

 ≪ほう、ギャラドスか……≫
 「ポケモン図鑑?」
 「ああ、超ハイテク図鑑さ。戦って捕まえたポケモンのデータが自動的に書き込まれるんだ。こおの図鑑に全てのポケモンデータをそろえること。これが俺の旅の目的ってわけ!」

レッドはわくわくしながら言う。
実はオーキド博士が何かを語っているのにはホワイトと少女しか気づいてなかった。

 「そのためにはたくさんの野生ポケモンや強いトレーナーと戦って、俺自身も強いポケモントレーナーにならなけりゃ……っと、そうだ、博士! 聞きたいことがあったんだ!」
 ≪聞きたいことじゃと!?≫

レッドはくるっと方向転換をする。
3人で、〝さっきのこと〟を、オーキド博士に詳しく説明した。

 ≪……ウーム、数日の間にトレーナーの言うことを全く利かなくなることがあるとなると……、そりゃ、ロケット団の仕業かもしれんのう≫
 「「「ロケット団!?」」」

オーキド博士はうーんと言いながらそう言うと、聞きなれない言葉に3人は驚く。

 ≪ウム。ポケモンを使って悪どい商売なんかをやらかしとる秘密結社だ。最近ではポケモンの生体実験をしとるという噂もあるしのお……≫
 「ポケモンの……」
 「生体実験…………!!」
 「秘密結社……悪どい商売……」

3人は、今では考えられない言葉に冷や汗を少し出していた。
すると、オーキド博士が情報を教えてくれた。

 ≪……君達がいるセンターの東側、オツキミ山に月の石と言われるものがあるんじゃ≫
 「月の石?」
 ≪ウム! ポケモンを強化するのに重要な力を持つ石らしいんじゃが、この分じゃロケット団のやつらも寝らっとるかもしれんのう……≫
 「…………」


3人はポケモンセンターから出ていた。

 「よっしゃあ! こーなったらポケモン図鑑を完成させる途中で、そのロケット団とか言ういう奴らを探し出して、お姉ちゃんの分までぶっ飛ばしてやる! な、ホワイト!」
 「う、うん……」

ホワイトは少しだけ青ざめた顔でいた。
どうやら、さっきのロケット団の行動に怯えているのかもしれない。

 「大丈夫だ! 俺がついてるからさ!」
 「う、うん……」
 「……」

レッドはホワイトの頭を撫でる。
ちょっとだけホワイトは気分が晴れた。すると今度は少女が黙りこむ。

 「どうしたんだよ、黙りこんで」
 「……あたしも一緒に行くわ!」
 「へ!?」
 「どの道オツキミ山なら私の町と同じ方向だし、図鑑を作ってるあなたと一緒にいればたくさんのトレーナーにも会えるわ。ロケット団の情報を入手できるかもしれないじゃない!」
 「おいおい、まさか自分で仕返しをするつもりなんじゃ……」

レッドはヤバい顔になって少女に言う。
しかし少女は余裕の表情で、腰のモンスターボールを6つとって、2人に見せる。

 「私は水ポケモンのトレーナーなの。山の洞窟の中は岩ポケモンだらけ……きっとあなた達にも負けない力が出せると思うけど♪」
 「…………っと」
 「言い忘れたけど、私はカスミ。ハナダシティのカスミよ。よろしくね!」

手を差し伸べられたカスミに、レッドとホワイトは唖然とし、声にならないような言葉を発した。

するとカスミは、2人の腕をつかんで、オツキミ山に向かった。

 「さぁ! それでは元気よく、出発〜!!」