二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ*:;;;:*足跡*:;;;:*第18話UP ( No.451 )
日時: 2010/02/11 21:12
名前: くぅ ◆IzJizrmPNg (ID: IjQjsni6)

第19話[ロケット団]

オツキミ山洞窟付近——。

 ≪現在洞窟内、A-5ポイント近くを探索中。月の石は、まだ見つかりません≫
 「よし、引き続き探索を続けろ! ……万一、ざまする奴がいたら……分かっているな!!」


 「この先が、オツキミ山の洞窟よ! ここさえ抜ければ……」

オツキミ山へ走り抜けるカスミを、後ろからレッドとホワイトで追いかけていた。
すると突然。

 「伏せて! 誰かいるわ!」
 「ぎゅ!」
 「あぅ!?」

レッドとホワイトは、カスミの手でぎゅっと伏せられ、変な声を出す。
草むらから除くと、黒づくめの集団がいた。

 「ん!? あの服どこかで……」
 「見たことあるような……」
 「あいつらがロケット団かしら?」
 「だろうね。畜生、うじゃうじゃいやがる」

草むらから3人はロケット団を睨む。
マサラタウンの……西の森で幻のポケモンを探した黒づくめの集団……あの集団こそが、ロケット団であった。
しかし、レッドとホワイトは記憶が曖昧で、よく覚えてない。

 「どうする?」
 「オツキミ山には、ポケモンを強化するのに重要な力を持つ、〝月の石〟があるんだ。引きさがるわけにはいかねえぜ!」
 「そうよね! ……とりあえず、あいつらに見つからないよう、こっそり洞窟の中に入りましょう」

ホワイトがそう言うと、草むらに隠れて、相手に見られないよう、洞窟にこそこそと向かった。


オツキミ山、洞窟内——。

 「暗いわね……」
 「へへっ、俺に任せとけって」
 「あ、じゃあ私も」

うす暗い洞窟内は、ポケモンがどこから出てくるかわからないほど。
レッドとホワイトは、ピカチュウとカチュをボールから出した。

 「それ……ピカチュウ?」
 「あったりー」

カチュは普通だったが、ピカチュウはつーんと、期限が悪く、体からビリビリと少し電流を流していた。
あの時も、レッドは握手しようとしたさい、激しい電撃を受けている。

しかし、なぜかホワイトには懐くし、実力はおスミ付き。
ピカチュウとカチュは、洞窟を明るくさせた。
そして、2人の頭に乗った。

ヒタヒタと、少し不気味な音を出して3人は歩く。
野生ポケモンは、洞窟にたくさん生息していた。

少し歩いて行くと、レッドは何かに頭をぶつけた。

 「あいてててて……くそっ、こんな所に岩が‥…」
 「それ……岩じゃない……」
 「え?」

カスミとホワイトは岩じゃないことに気づき、レッドは物体を確認する。
すると、それは岩でなくポケモンのサイホーンで、レッド達を睨んでいた。

 「うわあああ!!」
 「子供がこんなところを、うろついていてはダメじゃないか……」

ユラリと、どこからか一人の男が出てくると、ザッとロケット団の集団が現れ、3人は囲まれる。

 「お前ら、ロケット団だな!」
 「ホウ、我らの名前を知っているとは……何者だ?」
 「答える必要なんか……ねぇぜ!!」

ロケット団の幹部であろう男は、レッドを睨みながら言う。
レッドはそれを拒否し、ピカチュウを戦闘に出し、勝負の態勢に入った。