二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケスペ】 足跡 【第4話up】 ( No.57 )
日時: 2010/01/25 18:35
名前: くぅ ◆dBAZGpCePM (ID: eCrj8qey)

第5話[謎の出来事]

 「ここがオーキド博士の研究所か」
 「そうだね……」

レッドとホワイトは、オーキド博士の研究所の庭に来ていた。
 
 「偏屈で頑固なじじいと聞いてたから、今まで近づかなかったけど……」

レッドは手に持っている瀕死状態のニョロゾのモンスターボールを見つめた。

 「悔しいけど、俺が今よりも強くなる方法がわかるのは、ココだけみたいしな...」

ホワイトは少しだけ心配する顔でレッドの横にいた。
もちろん、レッドの事なのでホワイトは何も手だしをしないようにしていた。

レッドは手と腕を震わせながらインターホンを襲うとしていた。
そして、勇気を振り絞って、息をゴクリと飲み込み、インターホンを鳴らした。

ピンポーンと、音を鳴らすが、反応がない。

 「誰もいないのかな? ……ありゃ!? 鍵開いてたのか!?」

レッドがドアノブに手をかけると、ドアが開いた。
そして、レッドとホワイトはそのまま研究所に入った。

研究所に入ると、周りにたくさんのモンスターボールが並んでいた。
レッドとホワイトはきょろきょろと研究所を見渡す。

 「ス、スゲェ……これ全部ポケモンだよなあ?」
 「……みたいだね」

大量のモンスターボールに、ホワイトも驚いていた。
するとレッドはあるモンスターボールが目に入ってきた。

 「なんだろ?」
 「どうしたの?」

レッドは別のテーブルに置いてあった1個のモンスターボールを手にした。

 「『フシギ……ダネ』アハハ、背中に種があるのか! へーっ!!」
 「見たことないポケモンだなぁ……」

モンスターボールには〝フシギダネ〟書いてあり、緑色のポケモンだった。

 「ホラ、見てみろよニョロゾ!」

レッドはそのモンスターボールを手にし、ニョロゾの入ったボールと両手で見せあいっこした。

するとフシギダネは驚いたのか、反応を始めた。

 ≪……コワイ……シラナイ……ポケモン……≫
 「えっ!?」
 「ホワイト?」

ホワイトが辺りをキョロキョロと見る。
レッドは?な顔をしているが、ホワイトにはハッキリ聞こえた。

何かの声がする……。
ボールの中のフシギダネは興奮をしていた。


これが、後のホワイトの特別な能力であるとは……この時は、誰も知らずにいた。