二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケスペ】 足跡 【第6話up】 ( No.71 )
日時: 2010/01/25 18:36
名前: くぅ ◆dBAZGpCePM (ID: eCrj8qey)

短編[恋敵はお客様]

これは、レッド・ホワイト・グリーン・ブルー・ブラック・イエロー……そして正義のジムリーダー達、更に元ロケット団三幹部で協力して四天王を倒した。
そして、イエローとブラックでワタルを打ちのめした、平和になった数ヵ月後のお話。

 「レッド、今日オーキド博士の研究所にお客さんが来るんだって?」
 「らしいな」

レッドとホワイトは、リビングのソファに座っていた。
そして、昨日オーキド博士から、2人の11歳のお客さんが来ると聞いていた。

 「もう少しで来るって言ってたでしょ? ちょっと散歩してから研究所に行ってみない?」
 「……よし、行くか!」

レッドはソファから立って、腕を上に伸ばした。
ホワイトは、脱いでいたボレロを来て、家から出た。

相変わらず、マサラの空気は気持ちがよい。
汚れなき白のマサラタウンだが、あの大騒動で少しだけ荒れていた。

 「んー相変わらず綺麗だなぁ、マサラの空気は!」
 「そうだなー」

二人はそんな和むような言葉を口にしながら散歩していた。
どうでもいい話だが、二人は両想いである。
しかし、レッドが鈍感すぎて、なかなか気づいていない。
ホワイトはと言うと、意識する時は意識するが、そほどドキドキするわけじゃない。

すると前に二人の少年少女がいた。

 「これは私の!!」
 「俺が先に見つけたから俺のだ!」
 「手をつけたのは私だもん!」
 「俺のものだー!!」

とある見たことのない木の実を取り合っていた。
するとレッドはその二人の間に割り込んだ。

 「喧嘩はいけないぞ? 君は女の子に優しくする! 君は無理に取ろうとしない! わかったか?」

レッドは少年少女に注意をし、二人とも反省をした。


そこから少しずつ離れ、レッドとホワイトは研究所に向かおうとした。
すると女の子がついてきた。

 「あの〜……さっきはありがとうございましたっ」
 「うん?」
 「あのっ、私ユウナって言います。名前を教えてくれますか?」

ユウナ。10歳の女の子はそう名乗り、レッドも自己紹介をした。

 「レッド……さん、ですか」
 「あー全然呼び捨てでいいよ、普通にレッドって」
 「あ、えーっと……あ、ありがとう、レッド!」

ユウナは顔を赤らめながらレッドに言うと、レッドはユウナの頭をなでた。

 「そういえば君はどこから……?」
 「えっと、シンオウ地方って所から来てて……今はマサラタウンのオーキド博士の研究所に行こうと……」
 「!! もしかして君が……!!」

状況が分かると同時に、レッドとホワイトはその子と一緒に研究所へ向かった。


 「おぉ、君がユウナだね」
 「はい! 宝来優奈っていいますっ」

ユウナはオーキド博士と話をしていた。
レッドとホワイトは椅子に座って二人を見ていた。

 「えーっと……じゃあユウトは……」
 「ユウナ!!」

急に研究所の扉が開いて、さっきユウナと木の実の取り合いをしていた少年が現れた。
すると急にユウナに抱きついた。
ユウナはその少年のアレを蹴り飛ばした。

 「いでー!!」
 「いい加減にしてよユウト!!」
 「ご、ごめん……」

この少年こそ、ユウト。
シンオウ地方のナナカマド博士の孫である。

 「君が……ユウトだね?」
 「はい、神崎悠斗です。じっちゃんから話は聞いてます」
 「うむ。それで……」

ユウナとユウトは、名前は似てるが双子ではない。
長い博士の説明を聞き終えた二人は、レッドとホワイトと話をしたりしていた。

 「あのー……ホワイト……?」
 「ん? どうしたの?」

仲もすっかり打ち解けて、呼び捨てで話したりするようになった。

 「もしかして……レッドの彼女だったりする?」
 「なっ……ユウッ……!!」

ニヤニヤとユウナは笑ってホワイトをからかう。
レッドとユウトは不審な顔をしていた。
ホワイトは顔を赤らめて「違う違う!」と否定した。

 「……レッドってカッコいいよね。私の理想の人だなぁ……」
 「だよねーレッドカッコい……え゛?」

ユウナは顔を少し赤くしてレッドを見ていた。

 (これって……まさか……恋敵(ライバル)登場……?)

ホワイトは苦笑いしながらレッドを見ていたのであった。


 (ユウナが! ユウナがこっちを見ている!! もしかしてやっぱり俺のこと……!?)

レッドの隣にいたユウトは、完全なる誤解をしていたのであった……。


続かないよ