二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケスペ】 足跡 【短編up】 ( No.76 )
日時: 2010/01/25 18:36
名前: くぅ ◆dBAZGpCePM (ID: eCrj8qey)

第7話[フシギダネ]

トキワシティ————。

 「よーし、良い子だ」
 「それっ!」

3人でニャースを追い、レッドがボールを投げた。
ニャースをボールに収め、レッドは「よっしゃあ!」と言う。

そして、後1匹となった。
博士は少し疲れ切っていた。

 「しかし……追いかけているうちにトキワシティまで来てしまうとは……老体にはこたえるわい」
 「あとはフシギダネだけですよね」
 「ウ〜ム、あれは……」

博士は何かがありそうな、苦笑いをした。

するといきなりレッドが「あ——! いた!!」と大声で言い、フシギダネに指をさす。
だが、フシギダネはダッシュでどこかに逃げていった。

 「あの建物に入ったぞ!」

フシギダネはある建物に逃げ込んだ。
看板にはトキワジム 閉鎖中とあった。
3人は、そのフシギダネを追って建物に入った。

 「ふうん……」
 「せ、石像……」
 「フシギダネはどこ行ったかな?」

誰かの石像を見て、ホワイトは一瞬寒気を感じた。
博士はフシギダネを探していた。
すると、壁によって博士を睨みつけていた。

 「おお、おったおった。さ、おとなしくこっちへ来……」

博士はそう言ったが、フシギダネは博士に突っ込んで、博士は倒れかけた。

 「こんの! 飼い主に向かって……!」

博士は怒っていたが、フシギダネは博士を鋭い目で睨んだ。

 ≪コワイ……ソト……コワイ……≫
 「……フシギダネ……」

ホワイトはあの声が聞こえた。
自分自身でもよくわからなかったが、きっとこれはフシギダネの心の声、そう感じた。

 「フシギダネ……外に出るの、初めてだもんね」
 「怖いんだよな……そうだよ……な」
 「……周りに警戒しているんだよね。この広い世界を見たことがない……ずっとボールの中にいたから
……」
 「……研究所で見たとき、ほかのポケモンとは別にしてあったよな……自分以外の生き物を見るの、初めてだったんだろ?」

レッドとホワイトがフシギダネに優しく声をかける。
博士はじっと二人を見ていた。

しばらくすると、フシギダネは二人にすり寄ってきた。

 「やったっ……!」

ホワイトがそんな言葉を言った束の間、どこからか嫌な音が聞こえた。

その先にいたのは————。