二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた <70代目> ( No.128 )
- 日時: 2010/01/23 13:58
- 名前: 桜庭 ◆ir0FRmG1cA (ID: SmzuliUF)
- 参照: あの日、あの場所、全てに『ありがとう』
短編 レッドと初めて会った頃
マイとレッドが初めて会ったのは、旅を初めて折り返しの地点である。
いや、そうでもない。
マイはもっと早く会っていたと思う、と主張をした
レッドも同じく前に会ったことあるよな!と言う
ここはレッドの部屋。
あまり広くない部屋に机とベッドとパソコンがあるくらいのシンプルな部屋
レッドらしくはない。強いて言うなら部屋にポケモンのポスターが張ってあったりすることだ
「今日はゴールド、付いて来てないんだなー」
「はい…あ、わたしもポテチ下さい」
レッドが真っ白で小さい机に置いてあるポテトチップスを掴みながら言うのでマイも欲しくなりそう言った
「いっつもマイとゴールド一緒にいるから付き合ってんのかと思った…パリッ…まあ、ゴールドが付き合ってないっス!とか言ったから分かった…パリッ…んだけどよ」
「へ〜それって…パリッ…いつの話ですか?」
「こないだの火曜日…パリッ…の修行の時に」
何時の間にかマイとゴールドは付き合っている。というデマが生じたらしい
恥ずかしがりやのマイにとってはどこかの穴に入りたい気分だった
「でも…パリッ…どうしてゴールドの話を?」
「ん? あーいや……ちょっとな」
今までは“ゴールド”の“ゴ”の字も出てこない話の内容だったのでマイは展開の速さに着いていくのが限界だった
そして、質問をされた途端にポテトチップスを食べるのをストップするレッド
マイは、あやしい!とでも思ったのか思い切って問いてみた
「レッドさんてゴールドが好きなんですか?」
「はい?」
真顔で問うマイにレッドは手に持っていたポテトチップスを落とす
はい、どうぞ。と落としたポテトチップスを拾い渡すマイ
「あ、ありがと。って! オレはゴールドが好きなんじゃなーいっ!」
「ふえ!? びっビックリした……」
机をひっくり返そうな勢いにマイは涙目でレッドを見る
「ごめん、そんなつもりは無いんだ。ただマイが勘違いしてるから……」
「そうだったんですか!? すいません……でも、どうして?」
向かい側に座って話しているのを移動してレッドの隣に来て話すことにしたようだ
「そっそれは……」
「はい!」
「まっマイが……きだから」
ほえ?と上手く聞き取れなかったのか聞き返そうとした時
ガチャ!とノックもなしにアイツが飛び込んできた
「あ、ゴールド! おかえり!」
「ただいまーってマイ! 何レッド先輩とくっ付いてんだよ!」
がばちょ、とひきはがす。
勿論何気なくマイを自分の腕に閉じ込めている
「マイ〜レッド先輩に嫌な事とかされなかったか?」
「嫌な事? ううん、特には……」
ひょいとポテトチップスを食べるマイに心配の2文字が消えていく
(やっぱり、ゴールドにはかなわないな!)
(レッド先輩だろうとマイだけは渡さない)
(ゴールドとレッドさんもポテチ食べよー)
(( おー! ))