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第6章 特訓　-1-

合宿2日目。
練習はいつも通りです。

……唯は真面目だなー。
合宿でそれぞれの能力が上がるように
特訓してるけど……
それを記入したりメモったり?
さすがA型の唯ちゃん。

「……あたしB型だよ?」
『……へ?え、あたし声に出てた!?』
「A型の唯って言ってた」
『まじで!?ってか唯B型だったっけ!?』

ずっとAだと思ってたよ!!

「宮嶋は絶対O型だろ」

水分補給しながらそういう辺見。
勝手に女の子の話にまざってくんなデコ見

「デコ見はねーだろさすがに……」
『え?え……あたし』
「お姉ちゃん。何、無意識に言ってたの?」

えー……どうやらあたしは
思ってることを無意識に口に出す癖がついたようです。

……そんなわけないか。

『まぁいいじゃん。　…あ、みんなそろそろ休憩だー!!!』
「「おーう」」


帝国って強いんだよね。
練習もハードで厳しくて
……なのにサッカー部のみんな、
こんなに明るくてあたたかくて

あたし帝国に来てよかったなぁ……


「……何ボーッとしてんだ?」
『え?さ、佐久間?』
「神田がみんなに飲み物配ってんだからお前もやれ」
『……うん!』

うん、今のは声に出てないよね。
声に出してないことを祈る。
なんで今更こんなこと思ったんだ!?

「それと……宮嶋、洗濯物たたんどけよ」
『はいはい、了解です。……あ』
「は?」

そういえば唯は佐久間のこと好きなんだよね。
佐久間って気付いてんの?

『佐久間って唯のことどう思ってる?』
「…は?別に普通のマネージャー…」
『じゃあ唯は佐久間のことどう思ってると思「お姉ちゃん!!!」』
「ちょっと来て!!」

そしてあたしは唯に引っ張られ、
みんなと少し離れたところへ。