二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】悪ノ小説 ( No.5 )
日時: 2010/01/22 22:18
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

■1章続き■
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「はーぁ・・・、疲れた・・・・・・。」

おずおずと、白髪の大臣が入ってくる。

「あの・・・王女様・・・。」

「何よ、また民が来ているの??」

「・・・いえ、そうではございません。」

「だったら何?早くして、疲れてるんだから!」

リンは、少々怯えている大臣を睨みつけた。

「あ・・・新しい召使が来ています・・・。」

リンは「え?」というような顔を見せた。

・・・それもその筈、新しい召使が来るなんて話、少しも耳にしていなかったからだ。

どちらにせよ、召使が来たところでこの日々は変わらない。

誰もがそう思っていた。


「そんな話聞いてないわよ?」

「・・・突然のことだったのです。申し訳ございません。」

「へぇ・・・まぁいいわ、ここへ連れてきなさい。」

そうリンが言うと、無駄に広々としたこの部屋に、黒いマントを着た人間が入ってきた。

「初めまして・・・いえ、お久しぶりです、王女様。」

「・・・・・・え・・・。今・・・何て・・・。」

“初めまして”ではなく、“久しぶり”

人間はそう言った。

そして、大きなマントが床に落ちる———・・・。