二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: レジェンドディスクINデルトラ・クエスト ( No.5 )
日時: 2010/02/09 20:47
名前: 雷 ◆wBO0qui5KE (ID: gWkqmuUW)

第五話 ツイントラップ〔二重罠〕

ホロ馬車に乗ってデルトラ城へ向かうシオンと三人組。
こんな話をしながら。

「ほぉ、これがデルトラのベルト、実物は初めてだぜ」

「ところで、どうして僕たちのことを?」

「言っただろ? 俺はなんでもお見通しだって」

「まさか、スパイじゃないでしょうね」

「まさか、そんなことはない、裏切ったとしても最後には結果オーライにしてやるからさ」

すると、ルーカスが馬車の戸を開けた。
茂みにころがりこむ。

「後は、私たちでかく乱します」

しかし、その話はリーフの耳には届いていなかった。
デインに釘付けだったからだ。
それが、後々後悔する事になる。



デルトラ城

「俺が先に飛び出す、お前達はデインの縄を……」

そのとき、

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

スカールが城門から突然飛び出していった。
デインに近づいていく。

「作戦変更! 全員突撃!」

シオンが三人を突き飛ばす。
そのとき、地面が消えた。
シオンは一気にデインへ駆け寄る。
突然左手に炎を宿して、リーフ達へ投げつけた。

「なっ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

落とし穴ごと、派手に燃え上がった。

「トラップが決まったぜ!」

「裏切った……わね?」

「その通り、そしてこのデインはAオルなのさ!」

すると、後ろから大きな声が響いた。
ジョーカーが飛び出していったのだ。
シオンが右に避けると、火の中へジョーカーを押した。

「ぐっ!」

ジョーカーが転がり落ちていく。
シオンが暗黒の渦へ問いかけた。

「さぁ、フォースを渡すのだ!」

「おろかな……フォースはお前の隣だ!」

「なに!?」

すると、デインが霧のような姿になって、飛び掛ってきた。
首を絞められる。

「うぅ……はめられた……」

「うかつだったな! 俺様はただのAオルではないのだ! 進化の力で進化した、オルだ!」

よくみると、背中に紋章が……。
そのとき、シオンの顔がニヤついた。

「ん?」

「リーフ! GО!」

そのとき、炎の中から、リーフがデルトラのベルトを持ってデイン……いやオルにベルトをつけた。
オルが悲鳴を上げる。
そのとき、シオンがソーサーをオルへ向けた。
ディスクが発射される。
紋章に当たると縦になり、吸収し始めた。

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ここまでだ!」







オルは消滅し、残ったのは……。

「これは……」

ディスクが落ちていた。
さらに、色の違う紋章が刻まれていた。
ディスクを拾う。
そのとき、別のオル達がたくさん襲い掛かってきた。
シオンが指を鳴らす。
炎は消え、ジョーカーと二人は消えていた。
オルが飛びかかる。
炎で焼き払った。

「リーフ! 鍛冶屋に行け! 食い止める!」

「分かった!」

シオンはそのまま、しばらくオルを焼き払った。
そのとき、こけた頬の人物が二人の夫婦を連れて、やってきた。
リーフの両親だ。

「ここまでだ! 焼き払う事はできまい!」

両親を盾にし近づいていく。
シオンは動けなかった。
そのとき、

「三人を捕らえました!」

憲兵の声がした。
シオンはひ汗をかいていた。
フォースは回収した。
しかし、このままでは……。
そう考えていると、後ろから殴られて、意識を失った。


続く……。