二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【華麗雪花〜光と闇の双子〜】 ( No.4 )
日時: 2010/02/24 07:18
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

久し振りに進めたいと思います;

——本能寺近くの山奥——
赤く染め上がる灯が、暗闇を少し緩ませる。
ザッ……———。
黒髪の青年はすぐさま本陣を仕切っている紫の仮面を付けた青年の所へ向かう。
かなりの返り血が付いていて、しかも結構若い青年だ。
彼の名は二ノ宮爽弥、「華麗な死神」として名をはせている青年だ。
ちなみに、彼のいる本陣の軍勢は明智光秀を討った豊臣秀吉の軍である。
そう、彼は豊臣の一人……。
「——以外と早く片付いたね」
爽弥の探していた青年はどうやら来たのに気が付いていたらしく話しかけてきた。
爽弥はいつものように「…あぁ」と言って頷いた。
紫の仮面を付けた青年は少しふふ…と笑う。
紫の仮面の彼の名は知る人も知る天才軍師、竹中半兵衛本人である。
「どうだったかい、明智君の様子は?」
「…薄気味悪く笑っていたけど、簡単すぎる」
「そう、明智君は良く動いていたけど秀吉の天下の為の一つの人に過ぎない存在だしね。——さすがだよ、やっぱり爽弥は僕達の軍に入って正解だ」
爽弥はこの言葉を聞いても何も表情を変えない。
今回の明智光秀を討ったのは、二ノ宮爽弥本人。
本当は嬉しいことなのだが、爽弥と言う青年は人の心など当の昔に忘れているのだ。
それを知っている半兵衛だがかなり満足していた。
「今日はゆっくり休みたまえ、爽弥。——いや、爽弥君。任務のことは秀吉に伝えておくよ」
「……あぁ」
爽弥はそう言って、赤く染まった灯と返り血を見て歩き出した……———。

其の1花 華麗な死神