二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [ポケスペ] *足跡* [立て直し頑張りまふ←] ( No.21 )
日時: 2010/02/14 10:55
名前: 夢兎 ◆I74UefpcV. (ID: IjQjsni6)

第3話[敗北]

西の森——。

レッドとホワイトは、大量のモンスターボールを持って西の森へ来ていた。
よろっとしながらも、レッドは悪の顔をして辺りを見回していた。

 「さぁーて、幻のポケモンちゃんはドコかなぁ〜?」
 「お、重い……」

踏ん張りながらホワイトは大量のモンスターボールを持つ。

するとレッドは「ん?」と言う。
何かに気付いた。そしてホワイトと草むらに隠れる。

 「誰かいる!!」
 「夕方のあの人たちの仲間かな?」

レッドは少し憎い目で向こうを見ていた。
草むらの向こうには、茶髪の少年が一人立っていた。
そして向いている方向には……。

 「よし! 行けっ、ヒトカゲ!!」

その少年は、モンスターボールからヒトカゲを出した。

 「ポケモン! あいつ、ポケモントレーナーか!」

レッドはその少年に驚く。

ヒトカゲは、口から猛烈な炎を出した。
向こうにいるポケモンはそれに気付き、攻撃をした。

2匹の戦いはまるで熱く燃えるようで、効果音も激しかった。
レッドもホワイトも、こんな戦いは見たことがなかった。

しかし……向こうにいるポケモンの名前が分からない。

 (へへ、いいぞヒトカゲ! 行けっ、そこだっ!!)
 「…………」

レッドはこっそり隠れてヒトカゲを応援する。
しかし……。

 「もういい! 戻れ、ヒトカゲ!」
 「〜〜! え゛————!?」

ヒトカゲのトレーナーは、ヒトカゲに戻る指示を出した。
ヒトカゲはトレーナーのボールに収まる。

するとレッドが草むらから出てきた。
ホワイトは少し慌てる。

 「何やってんだ! チャンスじゃねーか!! 勝てそうなのに何で止めちまうんだよー!!」
 「…………」
 「れ、レッド!!」

レッドの言葉に、トレーナーは無言。
ホワイトはレッドを止めようとしたが、もう遅かった。

 「ええい!! 行けっ、ニョロゾ!! 〝水鉄砲〟だ!!」

レッドはニョロゾを繰り出して、攻撃指示を出す。
……しかし、光ったポケモンはそれに気付き、何かしらの攻撃をした。

その攻撃は、ニョロゾの水鉄砲を跳ね返し、ニョロゾに直撃。
ニョロゾはすぐ戦闘不能。

 「うわっ!!」
 「きゃあ!!」

その光るポケモンは、ものすごいスピードでどこかへ去って行った。

そして、その場に残ったのは……3人。