二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [ポケスペ] *足跡* [立て直し頑張りまふ←] ( No.26 )
日時: 2010/02/14 11:25
名前: 夢兎 ◆I74UefpcV. (ID: IjQjsni6)

第6話[オーキド博士]

すると不意に扉が開く音が聞こえ、二人は「ん?」となる。
振り向くと……白衣を着たおじいさんがいた。

その人こそが……オーキド博士であった。

 「こんの……泥棒め!!」
 「あ、あの……いや、お、俺は……」
 「え、えっと……その……!!」

レッドとホワイトは、博士の誤解をなんとか断ち切ろうと焦っていた。
焦りすぎたレッドはよろけて後ろの機械のあるボタンを押してしまった。

 「あああ!! それは!!」
 「えええ!?」

博士が真っ青な顔をしてレッドはさらに慌てて、少し機械を見る。
するとも研究所にあったモンスターボールが全部開いて、ポケモンたちがたくさん出てきて逃げた。

 「うわあああ!?」
 「なんてことするんじゃ、この悪ガキ!!」
 「そ、そんなワザとじゃ……!」

博士の説教に、レッドは言い訳を繰り返す。
するとポッポが飛んできて、博士の顔にフンをつけた。

 「あ……」

博士は怒りに震えていた。

 「と、とにかく捕まえろー!!」
 「は、ハイ!!」

博士は二人にキレて、二人は研究所内をわらわらと逃げているポケモンたちを捕まえようと、追いかけた。

 ≪外に……外に!!≫
 ≪ボールから出られるぞ!!≫
 「!?」

ホワイトは、また別の声が聞こえ、周りを見る。
レッドは「どうした?」とホワイトに聞いた。

 「……レッド、今なんか喋った? 声聞こえた?」
 「……ホワイト?」
 「う……ううんなんでもない! とにかく探そう!!」

不審な声を無視して、ホワイトとレッドはポケモンを追いかけた。
実はその後も、何度かポケモンの声が聞こえた。


数十分後————。

 「後何匹じゃ?」
 「ゼェゼェ……ええと……」

たくさんのモンスターボールに、研究所のポケモンを納めていった。
そして3人は息を切らしていた。

 「何匹か……ハアハア……外に出てしまったようじゃの……」
 「お、俺探してきます!」
 「逃げようとしてもそうはいかんぞコソドロめ!」

レッドは探そうと思い、研究所から出ようとした。
が、博士に引きとめられた。
いまだに博士は二人を誤解している。

 「ち、違う……! 勝手に部屋に入っちゃったことと、ポケモンを逃がしちまったことは謝る……ります。でも、その前に戻さないと……」
 「そうですよ……私も勝手に入ってきて……ごめんなさい。でも、今はポケモンを探さないと……!!」
 「……無理じゃよ……。今から始めると、日が落ちてしまうじゃろ」
 「ダメだよ、そんなの!!」

レッドとホワイトは謝罪をして、なんとか博士を引っ張り出そうと考えた。
けれど、博士はあきらめかけて、座っていた。

たしかに、もうすぐ日が落ちる時間。
しかし、レッドはそんなことを気にせず、探すために研究所から飛び出した。
ホワイトもその後をついて行った。

すると、後ろから自転車に乗っている博士がいた。

 「捕まえるったって、おまえらでどうするというんじゃ! 外に出たら、わしもおらんとわからないじゃろうが!!」
 「……」

レッドとホワイトは顔を合わせて、ニッコリと笑った。

 「それから、全部捕まえた後は、お前を必ず……警察に引っ張っていくからな!!」
 「……やっぱり?」

3人は、ポケモンを追いかけるため、町を外れて走って行った。