二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [ポケスペ] *足跡* [立て直し頑張りまふ←] ( No.39 )
- 日時: 2010/02/14 14:53
- 名前: 夢兎 ◆I74UefpcV. (ID: IjQjsni6)
第8話[バトル、ポケモン、そして旅立ち]
その先にいたポケモンは……。
「野生の……」
「格闘ポケモン、ゴーリキー!!」
「わぁ!!」
いきなり凶暴ででかいポケモン・ゴーリキーが建物内に入り、追いかけてくる。
レッドとホワイトはすぐ逃げたが、レッドにパンチが来ようとする。
が、フシギダネのツルで手を封じた。
「す、スゲェ! は、博士! このフシギダネの攻撃は……」
レッドは博士の方を向いたが、博士は後ろで泡を吹いて倒れていた。
ホワイトも、既に気絶をして倒れていた。
「うわっちゃー……どうすっかな? タネ……フシギダネ……」
レッドは自分の頭を抱えて考えた。
その間にも、ゴーリキーはフシギダネのツルを自力で気って、レッドに襲いかかる。
レッドは危うくよけたが、気付かなかったら今頃ゴーリキーの手によって、潰されていた。
「くそっ! 何か方法は……?」
壁にフシギダネと後ずさりしながら、ゴーリキーを睨みつける。
すると後ろから何かが差し込んだ。
隙間はとても小さかったが、光が差し込んでいたのだ。
「……そうか、もしかしたら……!」
一か八かを考え、レッドは雨戸のような物をガラッと開けると、ピカッと眩しい光が差し込む。
その光は、フシギダネの背中のタネに当たる。
するとそのタネは、光を吸収し始めた。
そして……その光線を、大きな音をたて、目の前のゴーリキーに放った。
直撃して焦げたゴーリキーは、その場にドンと倒れた。
すると、博士とホワイトは起き上がった。
博士は分かるようだが、ホワイトは状況を分かってない。
「ソーラービーム……知っとyったのか?」
「ううん。でも背中に植物しょってるから、太陽が好きなんじゃないかと思って……」
「た……大したもんじゃ、ハ……ハハハハ……ウハハハハハ!!」
最初は苦笑いした博士だが、だんだんと笑いを大きくしていった。
レッドとホワイトにその状況はサッパリだった。
そして、レッドに懐いたフシギダネを、博士は譲った。
レッドは、ドロボウと思われた誤解をなんとか博士に説明した。
「……。そうか……。なら、君達は強いとはどういうことだと思うかね?」
「……え?」
「技がたくさんあることじゃろうか? 力量が高いことじゃろうか? それが強いポケモントレーナーかね?」
博士の難しい質問に、二人はうーんとなる。
すると博士がこんなことを言った。
「そうではない。大切なのは心じゃ! 君が先ほどポケモンと通わせた心……その心こそが、誰にも負けないポケモントレーナーとなるための道になるのじゃ」
「……あの、博士! 実は——」
ホワイトが博士に〝あのこと〟について話した。
それは……急にフシギダネの心の声を聞くことが出来たこと。研究所のポケモン達の声が聞こえたこと。
今度は博士がうーんとなる。レッドも少し考える。
「……君はポケモンを持ってなかったね? じゃあこの子を連れて行きなさい」
博士が白衣から取りだしたモンスターボール。
その中に、1匹のポケモンがいた。
「オニスズメと言うポケモンじゃ。凶暴とよばれておるが、わしのオニスズメは研究所一人懐っこいポケモンじゃ。今後の役に立つだろう。そして……君の能力の秘密も分かるかもしれない」
「あ、ありがとうございます!!」
「それと……君達、名はなんと言ったかね?」
「レッドです」
「ホワイトって言います」
博士は再び白衣から何かを取りだす。
一見普通の赤い箱に見える。しかしそれは……。
「これは『ポケモン図鑑』。君達がポケモンと出会うごとに、そのデータを記録していける。その図鑑に全てのデータを記録する頃にはホワイト、お前は自分の能力を理解し、ポケモンとふれあい、レッド、お前は……究極のポケモントレーナーになっとる頃じゃろう」
(……私の未だ知れない能力が……分かる日が来る……)
(……俺が、究極のポケモントレーナーに……)
「やっほー、——、なんとスゲェトレーナーを見つけちまったぜ! なんと、ポケモンの心を読み取れるとからしーぜ」
≪へー、じゃあその子を追ってくれる?≫
「了解!!」