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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.109 )
- 日時: 2011/03/07 22:01
- 名前: かっぺい (ID: MyshjIQO)
ちまちま更新。今回はちょっと雑かも……
【Crash into Deep and Deep】 その5
『一体どういうことなのだ!?
ばけものも女も牢屋にいる、あの妖怪は竹林でのたれ死んでいる……はずだ。
それなのに
それなのに何故、犠牲者が増え
(ここから先は血のようなもので乱雑に書かれている)
けものだ
みつくびのけものがいえにいる
むすこがくわれかけた
おれはもう
もう』
どうしてこうなった?
彼女は思った。
私はただ
友人と一緒に飯を喰いに来ただけだ
そうしたら女将は不在で
探し当てたと思えば
私たちを攻撃してきた
なんでだよ。
なんで、私の親友が?
カジの声が脳裏に響く。
『憑いている』と……彼は言った。
ああそういえば、と、思い出した。
目は相変わらず見えない、
震えは止まっていない、
呼吸は相変わらず重い。
けれど妹紅は、地面を蹴ったのだ。
「妹紅……!?」
目の前の闇の向こうに、たじろぐ気配がある。
背後の虚空に、抜け殻のような躯を感じる。
彼女は今振り抜いた腕に、確かな熱と、衝撃を覚えている。
「下がっていろ! 今のお前は闘えるような状態じゃ……」
眼前から声がする。
妹紅はそれに応えず、脚に力を入れながら背を向ける。
正面から、静かな振動が頬を叩く。
ちらちら揺れる漆黒がそびえている。
彼女はそれを、ぎっと睨んだ。
後ろで息を呑んだらしいカジに、台詞を放る。
「ずっと待ってろ、っていうのかい……!?
やだよ……私は……もう待つのは嫌だ……!」
減罪『正直者の死』
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